第5回「雪合戦」
2004/01/19

アリス 「……こんにちは、若しくはこんばんは」
リエナ 「それか、おはようだネ♪」
もみじ 「朝昼晩の挨拶が終わったら、第5回の始まりですわ。さてさて、いつもの如くなんでここに居るんですの?
秋元 「無視)第5回のネタはだな……」
もみじ 「……はい、何でしょうか?」
秋元 「う、うむ(やけに素直だ……逆に怖い)。今回は冬らしく雪合戦をやってもらおうと思う」
ガーベラ 「ほう、雪合戦とな。わらわは初めてじゃ」
レオナ 「寒いのヤですぅ」
ジェラ 「雪といえば冬将軍でありますね! 天然防壁であります!」
ツアギ 「……ソヴィエトの冬将軍……これに阻まれてヒトラーは苦しんだのさ……」
怜 「つまり、冬の気候がすごく厳しいって事」
フェメナ 「Let me ask you a question. 飛ぶのはあり?」
ルナ 「なしです(きっぱり」
エイリ 「アムラームでさっさと終わらせるのは?」
カタリーナ 「やめなさいって」
リエナ 「ハイハ〜イ、質問!」
ミオ 「にゃあ、どうぞ!」
リエナ 「えっとネ、雪球に石を入れるのはアリカナ?」
秋元 「なしだ! 何処で覚えたんだ……そんな事」
アリス 「……雪合戦の定石と聞きましたが……」
もみじ 「確かに効果的ですけど、ダメージが大きいのでダメですわ、アリス。……さてと」
秋元 「(嫌な予感)」
もみじ 「説明が終わったら、さっさと退場ですわ〜」
秋元 「や、やっぱり?」
ミオ 「ありゃりゃ〜、今日も放り出されたにゃあ」
もみじ 「さてと、気を取り直して第1回・航空雪合戦の始まりですわ」
アリス 「…………マスター……」
リエナ 「ルールは簡単だよ♪ 陣地を二つに分けて各方所定の場所に旗を立てる。雪球を投げあってぶつかった人はその場で退場、旗を奪うか敵を全滅させたチームの勝ちって訳♪」
ガーベラ 「ふむ、障害物もあるのじゃな」
怜 「それじゃあ、チーム分けね」
エイリ 「どう分けるんですの?」
ジェラ 「現実グループvs雛菊隊&躑躅隊でありますか?」
フェメナ 「それだと、5対8になるわね」
怜 「私は審判をするわ」
アリス 「……それでは私も。……運動は得意ではありません」
もみじ 「わたくしもパスですわ。着物じゃ動きにくいですもの」
カタリーナ 「それじゃあ、ツアギ・ジェラ・フェメナ・エイリ・ミオ組み vs 私・ガーベラ・リエナ・レオナ・ルナ組みね」
もみじ 「ではでは……作戦タ〜イム、ですわ」
怜 「フィールド作りはやっておくから。ね? アリスちゃん」
アリス 「……はい」



━現実グループの場合━

ツアギ 「……いい? ……アメリカ機はでしゃばらず、ロシア機の支援をしていればいいのさ……分かった?……」
エイリ 「あらまあ……何を言うのかと思ったらツアギ、それはこっちの台詞よ。赤い星は黙って見てろですわ。所詮はヘッポコAWACSしかない経済難国家ですものね」
ツアギ 「……AWACSがいなければ何もできない甘えんぼの癖に、よく言うね。……赤い星を馬鹿にすると、痛い目を見る……後ろに気をつける事だ……」
怜



「また始まったわね」

*2017年追記補足:この頃(2004年)はですね、○○のほうが強い・○○最強論がもうウンザリするくらい多かったのです。もっともこの時期があったから、『戦争は様々な要素が絡み合い、状況次第でいかようにも転び結果が出るので、最強論議は無意味だ』という結論が、定着する事となります。
ジェラ

「ロシア、と言うかソ連の兵器運用に対するドクトリンが違いますから、AWACSのような機体はあまり発展させる必要がありませんし、重要度は低いのであります。強大な電波を出すAWACSは捕捉されやすく、また捕捉させると脆弱性を露呈します。AWACS一機落ちただけで部隊の戦闘能力が愕然と落ちる、それはソ連的にナンセンスなのであります。だから個々のデータリンクで繋がっているわけであります。アメリカの合理的な戦術と、ロシアの飽和的な戦術では、そもそもフィールドが違うでありますから、一概に優劣を比較できる物ではありません。よって優劣をつけようとする事自体が場違いであります。宣伝的なものでは、どちらもこっちの方が上だと主張はしますが。AWACSが落とされたら? 逆に落とす事ができなかったら? それ以外の要素は? 戦力比は? 経済・政治的背景は? 士気は? 練度は? 戦争は机上の空論では進まないのであります」


エイリ この年増
ツアギ 「……(設定上)2歳しか違わないじゃないか
フェメナ It is foolish! 味方同士で排除し合ったら意味ないでしょ」
ジェラ 「まあ、Su-35モードの自分の後ろにつくのは逆に危険ですが」
ミオ 「Su-35とかは後方警戒レーダーがついてるしにゃ。R-73と組み合わせれば、後方に対するミサイル攻撃も可能らしいにゃ」
ツアギ 「……とにかく突撃あるのみ……Ура!って……」
エイリ 「人海戦術は勘弁して欲しいですわ……。確かに、倒しても倒しても出てくるソヴィエト兵には苦労したようだけど。それは味方の被害が大きすぎますわ」
ツアギ 「……何言っている? ……米がガシガシ建造してるイージス艦だって、一度に大量のミサイルが来たら対処できない……それと同じよ……」
ミオ 「ミサイル飽和攻撃。敵艦の対処能力以上のミサイルを撃ち込む、ソヴィエトの戦術にゃ。異常に強力なSSMが大量に飛来する、アメリカはそれを一番恐れていたのにゃ。それを防ぐ為の、イージスにゃ……って話がずれてるにゃ」
ジェラ 「素朴な意見ですが、エイリさんとフェメナさんは羽のせいで動きにくいのでは? 今は機体ではなく身体でありますし。だとすると、最前線は身体的に機動力のある者が行くべきかと」
フェメナ 「そうね、的も大きくなるしね」
ツアギ 「……しょうがない……この場はロシア機が前面に出るから、アメリカ機は後方支援……これなら文句ないでしょう?……」
エイリ 「まあ、いいですわ。……なんか丸め込まれたような気が」
ミオ 「結局変わってないのにゃ。ミオは前線に出ても平気にゃよ〜」



━雛菊隊&躑躅隊の場合━

リエナ 「えっとネ、本来ならあたしが偵察して情報を入手。その後ガーベラの電子妨害と平行してもみじの索敵、アリスが敵航空戦力を排除、そのあとにレオナが地上攻撃なんだけど、今は実体化してるからそれは無理だネ。でもまあ、地上指揮もあたしの任務だから、作戦は任せてよ♪」
レオナ 「ううう〜、さむいですぅ〜。凍えちゃいます、死んじゃいますぅ〜
ガーベラ 「わらわは素早く動くのが苦手じゃ。よって、旗を守り雪球の補給をしようと思うのじゃが」
リエナ 「うん、それでいいと思うよ」
ルナ 「私とカタリーナは前面に出ます。アリスさんと怜姉さんが居ない以上、戦闘機である私達ががんばらないと」
カタリーナ 「一気に制圧して見せるわよ」
リエナ 「あたしは全体を見渡して指示を出すネ、偵察機の腕の見せ所だよ♪」
レオナ 「さ〜む〜い〜で〜すぅ〜」
カタリーナ 「……大丈夫なの? レオナは。さっきから震えっぱなしだけど」
ガーベラ 「……ああ、そういえば知らんのじゃな」
ルナ 「何をですか?」
リエナ 「レオナは戦闘になると人が変わるんだよ……もうすごいんだよ」
ガーベラ 「見ていれば分かるがのう……」



もみじ 「は〜い皆さん、作戦はOKですか?」
怜 「配置に着いたわね? 始めるわよ〜」
アリス 「…………では、始め……」
ツアギ 「……行くよジェラ……ミオもしっかりついてきなさい……」
ジェラ 「今こそ自分の力を見せるであります! 女の魅力は戦闘力であります!」
ミオ 「にゃあ!? ウラーって何にゃ? 何にゃ? とにかく叫ぶにゃ! ウラー!」
エイリ 「ステルス機は基本的に接近戦をしない、ですわ。つまり、この役目はぴったり」
フェメナ 「とか言って自分を納得させてるわね」
リエナ 「いっくよ〜! レオナを先頭に、ルナとカタリーナ突撃♪」
ルナ 「左右から挟み込みましょう、カタリーナは左へ」
カタリーナ 「OK、任せなって」
ガーベラ 「成る程成る程、これが雪合戦か」
レオナ 「………………」
ミオ 「あ、レオナが来たにゃ。それ、いただきにゃ♪(シュッ」
レオナ 「…………(無言で回避」
ツアギ 「……スレスレで避けた?……」
レオナ 「あたんないですぅ。そんなんじゃ、あたんないのよ! 攻撃って言うのはこうやるのですぅ!
ミオ 「ふにゃあ? なんだか普段のレオナじゃないにゃ?」
リエナ 「でたネ、攻撃機としてのレオナが」
ガーベラ 「普段はおっとり・のんびりで泣き虫なのじゃが……攻撃する時は……のう?」
ミオ 「にゃにゃにゃあ! さっきまで寒い寒いって震えてたのに〜」
レオナ 「日本の猫を甘く見たわね。ミオ御姉様、覚悟ですぅ!」
ルナ 「うわ〜、成る程……(障害物に隠れている」
カタリーナ 「さすが攻撃機ね……(障害物に隠れている」
ルナ 「レオナさんって、確かロシアンブルーがモチーフだったような(障害物に隠れている」
カタリーナ 「ハーフって事で(障害物に隠れている」
エイリ 「ああ〜、ミオがやられましたわ」
フェメナ 「レオナ、口調まで変わってるわね。Interesting! ぞくぞくするわ
ジェラ 「それにしても進めな──」
レオナ 「こんなところに隠れてたんですかぁ? 探しましたよぉ?(ドドーン」
ジェラ 「ひぇ……」
ルナ 「なんだかアレだけど、今の内に前進しよ」
カタリーナ 「そうね。まさかレオナがあんなに攻撃的な性格に変貌するとは思わなかったけど」
ガーベラ 「お、進むみたいじゃの。支援攻撃開始じゃ(しゅっ」
リエナ 「レオナはほっといて大丈夫だネ(しゅっ」
ジェラ 「ま、まあ落ち着いて……」
レオナ 「だめなんですよぉ……攻撃になると本能がうずいて──」
エイリ 「今ですわ! 支援攻撃!(しゅっ」
レオナ 「…………(華麗にかわす」
怜 「レオナちゃんって、いつもああなの?」
アリス 「……いえ、普段はおっとりしているんですが……」
もみじ 「攻撃を始めると人が変わるのですわ。二重人格、という訳でもないんですけど」
ミオ 「ふにゃにゃ……ひどい目にあったにゃ」
レオナ 今レオナを狙ったのは、エイリ御姉様ですねぇ?(ジェラはノックアウト」
エイリ 「目が──獲物を狙う猫の目ですわ!」
フェメナ 「あ、ツアギ」
ツアギ 「……囮を置いといて本陣へ……完璧……」
リエナ 「うわわ! 来たよ!」
ガーベラ 「早いのじゃ!」
エイリ 「…………もらったぁっ──いてっ……」
レオナ 「レオナを出し抜くのはまだまだ早いですよぉ?」
怜 「すごい反応速度! 本当にあのレオナちゃん?」
アリス 「……いつもより激しいです」
もみじ 「寒さでおかしくなっているのですわ」
ジェラ 「いたた……レオナさん、目が本気であります」
レオナ 「うふふふ……レオナを満足させられる方は、もう居ないんですかぁ? つまんないですよぉ、もっと楽しませて欲しいものだわぁ」
エイリ 「えぇい、こうなったら突撃! もうステルスなんか知ったこっちゃないですわ!
フェメナ 「あ、だめだって」
ルナ 「っと、いただきです!」
怜 「ピピー!)は〜い、そこまでー。ルナが見事旗をゲットよ〜」
もみじ 「この勝負、雛菊隊&躑躅隊の勝利ですわ」
アリス 「……おめでとうございます」
ツアギ 「…………負けた……」
フェメナ 「だから行くなって言ったのにね」
エイリ 「うう……返す言葉がありませんわ」
レオナ 「……はぇ? 終わりですかぁ〜? ……あいぃ〜。レオナ、またやっちゃったみたいですねぇ、ごめんなさいですぅ〜」
リエナ 「戻ったネ」
ガーベラ 「ギャップが激しいのじゃ、普段は泣き虫なのにのう」
ジェラ 「ふう、雪には慣れているのでありますが……」
ミオ 「同じ猫として悔しいのにゃ。レオナ、今度リベンジにゃ!」
レオナ 「えぇ〜、リベンジですかぁ? レオナ、寒いのイヤですぅ〜」
ルナ 「躑躅が生き延びてきた訳が分かりました」
カタリーナ 「躑躅のシステム機は、みんな性格が濃いわね」
秋元 「んん! ご苦労だった!」
アリス 「……あっ、マスター」
もみじ 「あらあら……何処から入ってきたのですか?」
秋元 「何処って、普通に入って──」
リエナ 「さ、さてと……帰ろカナ?」
レオナ 「帰っておこたですぅ〜」
もみじ 「そおですか〜。ところで秋元さん? ちょっと試したい事があるんです、いいですか? いいですわよね?(カッ
秋元 「げ……」
もみじ 「不可侵領域侵入罪で、お仕置き部屋冬ヴァージョン逝きですわ〜(ずるずる……」
アリス 「……マスター(オロオロ」
秋元 「ばたんっ)……ぬぅ──なんだ? 熱くないぞ……? それどころか寒い──いや! 寒すぎる! よく見たら冷房がMAXに! たまらん、冷房を切って──切れねぇ!
怜 「キジも鳴かずばなんとやら」
もみじ 「さて、お仕置き部屋は放置して、わたくし達は暖かい部屋へ行きましょう」
ミオ 「みっかん♪ みっかん♪ みっかんにゃ♪」
アリス 「……私はマスターを待ちます」
ガーベラ 「難儀よのう……ここいらで失礼するのじゃ」
通信妨害中 ザザ……ザザ……ザ……寒い! だが、負ける訳には──やっぱ寒い!……ザザ…………マスター、こちらも寒いです……ザザ……ザー────


秋元 「冬将軍到来です」



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