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「時々、破壊衝動に駆られたりしないかしらぁ? すべてぶっ壊したくなるような、そういう感覚ぅ。でも自分の物は壊したくない、自己中心的な心情ぅ」 |
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「美しいものや醜いものを見ると、より美しくせめて美しく、細切れにしたくなる事はあるわ」 |
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「ですよねぇ」 |
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「あんたらだけっしょ」 |
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「固定概念に囚われるのは、良くないんじゃなかったかしら?」 |
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「あたしは忘れっぽいんだよ〜だ」 |
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「私はよく分かるわ、よーっく、ね。今もそこのYF-22を粉々にしたいところよ」 |
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「あら奇遇ですわ、わたくしにも、よーーーーーーーっく分かるのよ。特に今すぐ瞬く間に、そこのグロイゴーストを溶鉱炉に放り込みたいところですわ」 |
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「Interesting! 笑わせてくれるわね、F-35に名前を奪われたお間抜けちゃんが」 |
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「い、言ってはならない事を……許しませんことよ! いい機会だから、どっちが上か教えてあげますわ!」 |
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「飛んで行っちゃっいましたねぇ。これも一つの破壊衝動、その結果よぉ」 |
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「つまり今、私がリズを切り刻もうと考えている事も、そしてそれを実行する事も、破壊衝動の結果。突き詰めれば仕方のない事」 |
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「い、意味が分かんないですよ!!」(フランス機はヴァカなんですか? そうですか?) |
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「大丈夫、きっとステキになるから」 |
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「本当にヴァカなんですねこの裏切り者! そっちがその気なら、叩いて潰してステキなオブジェにしてやるです」 |
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「これよぉ、これぇ、命を懸けた戦いよぉ。制空戦闘機であるアリスお姉様だって、解る筈よぉ」 |
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「……ごめん、レオナ。……全然解らない」 |
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「無理しないでぇ、お姉様ぁ。自分を解放するのよぉ」 |
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「……やっぱりそういうのって、躑躅ではレオナだけだと思う」 |
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「そうそう、良くも悪くも攻撃機。いいんじゃないの?」 |
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「それじゃあれだね、私がミオを(尻尾で)ひっぱたくのも、ある意味必然だよね」 |
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「にゃ!? 意味が分かんにゃいにゃ!」 |
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「だってほら、後ろに立つ奴が悪いのよん」 |
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「バシッ)ひゃう!? ま、また叩かれたにゃ〜」 |
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「…………俺の後ろに立つな……ってか?」 |
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「壊したくなるほど大好きなんじゃなぁい?」 |
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「あんたのはおかしいのヨ」 |
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「そんな事言ってぇ、本当は嬉しいくせに〜。そうだ! 鹵獲されちゃいましょ、この際だから。そうすれば、正式に私の……モ・ノ・よ」 |
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「ヒィ! 目が、目が本気だヨ〜!」 |
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「待って〜ユエちゃ〜んっ。私には破壊衝動なんかないからぁ〜、やさしくするから〜、だから私のモノになってよぉ〜〜」 |
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「いーーーーーーーーやーーーーーーーー!! あ、そこの二人、助けてヨ! ワタシ、痴女に追われているヨ!」 |
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「今忙しいの、あなたも細切れになる?」 |
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「グシャグシャになりたくなかったら、さっさとどっか行けです」 |
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「なんでヨー!」 |
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「…………そういうキャラなんじゃないかな……」 |
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「やだヨ! 誰か、誰か〜、あ! た、助け──」 |
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「答えは言わずとも?」 |
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「分かりたくないヨ!」 |
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