第65回「スノウ・ウォー 完結編」
2008/12/11

「さて、ダラダラと長引かせてもしょうがないから、さっさとケリをつけようか」
「望むところであります。因みに、負けたほうが、今度の温泉代を出すっていうのはどうでありましょうか?
「ふふふ、いいね」
「なんか話してるけど聞こえないなー。ちゃっちゃとやってよね」
「あ、動いた」
「戦いの基本は飽和攻撃! とにかく打ち込み続ければいつかはあたるでありますよ(しゅぱぱぱぱぱぱぱぱっ」
「ひょいっ)ヘタな鉄砲なんとやら。正確無比に狙いを定めて──打ち込む!(ひゅっ」
「あたらないであります(ひょいっ」
「ははは、狙ったのはジェラじゃないよ」
「あ、私狙いかっ。でも無駄だね(ぼわっ」
「あー、やっぱり。クリスが居るだけで雪が溶ける、これじゃ話にならないな」
「ってこっちにも飛んできてるですけど! ジェラの奴、こっちも狙ってたんだ。でも、翼で叩き落としちゃうもんね!(ぱしぱしぱしっ」
「ふむ、ではそれ以上の飽和攻撃をお見舞いするでありますよ(しゅぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱっ」
「はいはい支援攻撃、と(しゅぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱっ」
「む、さすがに多いね。よ──っと、まだ来るか。なんのこれしき──ジェラ!?」
前衛が一人しか居ないから、突破口は幾らでもあります。よって、飽和攻撃でかく乱し──いただきであります!」
「なるほどなるほど、レンはその大きな翼ゆえに小回りが利かない。プリシラさえ突破すれば、敵を殲滅しなくても、フラッグを奪って勝利を得られると言うわけですね」
「にゃー、人数を利用したにゃね」
状況と戦術がマッチした結果だね。もっとべったりと、ジェラに張り付いていなければならなかったか」
「さて、約束どおり」
「分かっているよ。どうせ私持ちだ、ぱーっと行こう、ぱーっと」
「はいっ」
「…………(やっぱり仲いいんじゃにゃいの)」

ジェラ(Su-27)
ぺったんこ。女の魅力は戦闘力、らしい。
プリシラ(F-15C)
全身兵器。ジェラを色々な意味で狙っている。
クリスティーナ(Tu-22M3)
割とネタに走る。後ろに立つ戦闘機は、容赦なく「炎尾」で一掃。
レン(SR-71A)
でかい翼を備えるツンデレ。普段は邪魔なので、縮めている。
ミオ(F-14A)
語尾に「にゃ」を付ける、元気で素直な女の子。
ルーヤ(Su-24)
剣技に長ける少女。ジェラとナイチチ同盟を組んでいる。





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