第82回「幸せになる壷を買いやがれっ」
2008/12/28

「嗚呼、何処かに良い話は転がってないか~」
「そんな貴方に朗報デス! なんと、この壷を持っているだけで、仕事は大成功、宝くじは大当たり、人生ばら色、腰痛も治る! そんな超すごい幸せの壷、なんとなんとあなただけに、10万円でご奉仕」
「え!? それはすごいヨ、10万円だなんてお得だヨ!
はいはいはいはいその通り! 今回はなんと、プラス10万円で、この幸せの敷物もプレゼント! この上に幸せの壷を飾ると、効能倍化!」
「うう~! 買いだヨ、買っちゃうヨ!」
「はいどうも! ではここに判子と──」
「こらこら、良い話がそうそう転がっている訳がないだろう
「冗談だヨ。そんな悪徳商法に惑わされるなんて、あり得ないヨ」
「でも現実に、騙されている人も多いのよね」
「何故信じてしまうのかは、私にもよく分からないな。胡散臭い似非宗教もその一つだろう」
「Ω➃ン㋷㊯とか?」
「文字化けするかもな、それ。信じてしまう人は、何かにすがりたい状況だったのかもしれないな」
オレオレ詐欺とか振り込め詐欺とかとは、ちょっと違うヨね」
「あれは演出する状況が違う。が、何かを演出してそれらしくするという点では同じか?」
「なんにせよ、人を騙して利益を得るなんて、もってのほかヨ」
「…………(じーっ」
「なんだヨ」
「あんたの国がそれを言う?」
「な、何言ってるヨ!」
「契約を破って、コピーをばら撒くか……ほら妹月、あっちでジェラが手招きしているぞ
「ワタシのせいじゃないのにー!(逃」

海袮(P-3C)
自衛隊のP-3C。潜水艦を沈めたくてしょうがないが、許可が下りない。
妹月(殲撃10型)
いつも自衛隊機のテリトリーに遊びに行くが、すぐさま追い返される。
美風(F-15J)
マイペースでめんどくさがり。しかし、瞳孔が開くととにかく強い。





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