第1026回「積どくモデラーではない! いずれ作る、そう、いずれ作る」
2011/07/30

「…………マスター……最近、模型の箱がまた増えだしているような……気がしますが」
「あ、それ気のせいだわ」
「どう見ても気のせいじゃなかろうて(1/144 軍用機模型の箱の山を見ながら」
「中尉は作る気もない癖に買うのか
「知ってるかー? 積んどくモデラーって言うんだぜそれ」
「へぇ、どういう意味?」
「まんまだよ。作らずに箱を積んどくだけ
「まさに今の中尉の状態だな」
「うるせぇ、そのうち作るんだい!」
「おぬしが生きているあいだに作りきれるのかの?(押入れの扉を開けた」
「うわぁびっしりとプラモデルの箱が」
「おいおい同志中尉、どうなってんだこりゃ、Tu-22Mの箱が一個もないじゃないか!」
「いやほら俺、戦闘機メインでほら、その箱の山でもっとも多いのはフランカーだし」
「………………溢れてます、これ(1/144模型の箱を見ながら」
「し、しまう所が……ないんだ」
「おいおい」
「しかもハセガワが新金型でSu-33出してくれたからもう! もう! また増えたじゃないか!!
「何箱買ったんだよぉ?」
「えっと、あんまりほら、あってもまた積んどく強化になっちゃうし、とりあえず3箱
「とりあえず……って、なんだか嫌な響きだな? また増やす気なのか? 作らないのに」
「違うの! 作る時間がないの!!」
「お主はいーっつもそればっかりじゃのう」
「ぐぅ……」
「どーすんだよこれぇ……」
「どーしよっか?」
「オクで投げ売りするかぁ?」
「んな事できるか!」
「じゃ作れよぉ」
「だって時間が」
「じゃあ買うなよ」
「だって物欲が」
「我慢すればよかろう」
「それは無理
「なんで?」
「物欲は最強なんだ。人間の三大欲? ハハハ、わかっちゃいない、物欲はそんなもんよりもっとずっと強いんだ!」
「あーはいはい、わかったわかった」
「それはそうと同志中尉、押入れの中の在庫、全部把握してるのかぁー?
「してない」
「……意訳、覚えてない(ぼそっ」
「まぁそういうこった! もう何年も放置してるからなぁ」
「模型が泣くぞえ」
「作ってよぉ……作ってよぉ……作らないの……? 作らない……の?」
「あー聞こえない聞こえない!」
「そんなんだから無気力星人なんだよ、まったく」

アリス(Su-37jk)
無口で無表情だが、まったく喋らない訳ではない。
ガーベラ(Su-37jkE)
翼の姉妹達から、姉のように慕われている。レオナを溺愛。
志乃(F-1)
アカが大嫌いな、チビで生意気な女の子。
クリスティーナ(Tu-22M3)
割とネタに走る。後ろに立つ戦闘機は、容赦なく「炎尾」で一掃。
秋元 健太(無気力星人)
アリスのマスター、趣味と萌えに生きる無気力星人。





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