第1047回「音の速さを超える事ってつまり」
2011/08/20

「音速越えとるミサイルはのー」
「うん」
こっちに迫って来る場合、音が聞こえぬよな。音より速いのじゃから」
「音速を超えているあいだはそう」
「音速越えのAGMとか恐怖である。車列に向かって突っ込んでくるAGM……しかし! 音が聞こえない! 気付いた時には被弾なのである!!」
「着弾してからロケット排気音などがする」
「あれじゃな、スナイパーの狙撃じゃな。音速越えとるからの、喰らったあとに発砲音が聞こえる。戦闘機が音速を超えればまた同じである」
「普通は目にしないし耳にしないけど」
「当然じゃな」
「でも……(バシュゥゥゥゥゥゥゥ
「うわぁぁぁぁぁ(どぉぉぉぉぉぉん」
「レーダーで探知、撃墜」
「低空とか谷間とか飛ばれると困るがの」
 バシュゥゥゥゥゥゥゥ
「うぉぉぉぉぉぉ(どぉぉぉぉぉぉん」
「のう氷山、何故にそんなにオーバーキルを?」
「まだ撃墜できてないから、撃っただけ」
「ふーむ」
「てんめっ、こら! 納得するなぁー!」
「いやぁこの状況、どう見てもお主が敵じゃろ? ミサイル撃とうとしてたろ、ミサイル」
「だから撃墜OK、自衛権発動
「いや撃つそぶりしてねーし
「じゃあその手の横に浮いてるミサイルは何?」
「──あ! あっはっはっ、そう! 軽いジョークだよ!」
「何処がどうジョークなのかさっぱりわからん」
「いやほら今日って蚊の日だし、ね?」
「そんな嘘見え見えである!」
「1897年8月20日、ロナルド・ロスがハマダラカの胃からマラリア原虫を発見したことに因み、蚊の日と呼ぶ」
「ありゃ、本当じゃったか」
「そうそう! だから蚊の日にかけてモスキートってわけ」
「言い訳としてはそれなりね」
「だろ?」
「却下(バシュゥゥゥゥゥゥゥ」
「ぎゃぁぁぁぁぁ(どぉぉぉぉぉぉん」
「容赦ないのう」
「クリスは現実世界のロシア機であって、こっちの世界のロシア機ではない。よって同盟ではない。つまり、敵対行為、イコール、敵」
「もう好きにせい」
「あ、暑さでおかしくなってんだろ……?」
 バシュゥゥゥゥゥゥゥ
「やめろっての!!」

長門(BS-1)
航空ガールではなく、艦艇ガール。いろいろと余裕のある原子力艦が羨ましいらしい。
氷山(DDM-8)
感情に左右されない、冷徹な性格。でも可愛いものは好き。艦艇ガール。
クリスティーナ(Tu-22M3)
割とネタに走る。後ろに立つ戦闘機は、容赦なく「炎尾」で一掃。





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