第1059回「遠近感が狂うとちょっとふらつく」
2011/09/01

「うーむ」
「どーした、同志よー」
「いや、パソコン専用にメガネを作って結構経つんだが……」
「うん」
「パソコンやる時しか使ってないからだろうな、そのまま歩くと遠近感が狂ってな
「見え方が違いますからね」
「物を取ろうとすると……スカッとなる」
「……中々慣れない、と」
「うん。特にアレだな、レンズ外……横目で何かしようとすると困る。一度、メガネ着用で運転してみたが、横目と正面との距離感が違うから、運転し辛いのなんのって。即・外したよ」
「そういうのは慣れだからね」
「パソコン以外は裸眼でやりたいね」
レーシック手術っての受ければいいじゃん」
「あれは値段にバラつきがあるし高いし、リスクもあるし、保険利かないだろ」
コンタクトレンズにするとか」
「……お手入れが大変、着け外しが大変という点はありますが……見え方は一番自然なのでは?」
「ん〜、今のところ裸眼でも支障はないからこのままかな。体調によって変動するのは困るが」
「ま、大事にしろよ? 今の技術じゃ、カメラアイ埋め込んだりできないからなぁー」
人工眼ってできないのかね?」
「去年の11月、ドイツの医療チームが、失明した患者の視力を回復させる事に成功したそうでありますよ。詳しくは『人工眼』で検索すればよろしいかと」
「へぇ、あるんだなぁ。普及して保険適用されれば、今盲目の人も将来的には見えるようになるのかもな」
「つーか調べると、これ、まんまカメラアイだね。光センサーからなるマイクロチップを埋め込むんだってさ」
「……技術の進歩は凄いですね」
「どのくらいの症状までOKなんだろうな。眼球を失っていたら流石に無理か……いや、もっと技術が進めば、まさに『カメラアイ』、つまり人工眼球が普及するかも知れん」
「義足や義手も、より本物に近くなっていくだろうし、身体のパーツそのものを人工的に作り出す事もできるようになって行くんじゃないかな」
「確か、耳を人工的に作ってたな。本物の耳をだ。そういう再生技術の入り口の、ちょっと進んだ所に今の技術はあるのか」
「いつ完熟しますかね?」
「さてね。俺が生きているうちに完熟するのか、それとももっと先なのか……詳しい知識もないし分からんな」
「んじゃ同志のやる気も再生してもらえよ」
「できるのでありますか?」
「できんだろ、なんかこう、なんかで」
電気ショック的な?」
「そうそう、100万ボルトくらいで」
「許容量オーバーだ!」
「………………
「お?」
 ←やる気注入ハンマー、スタンバイ
「それは遠慮しておくぜ!」

アリス(Su-37jk)
無口で無表情だが、まったく喋らない訳ではない。
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秋元 健太(無気力星人)
アリスのマスター、趣味と萌えに生きる無気力星人。





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