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「残暑がきついね」 |
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「ほんと、外はまだ暑いわね」 |
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「もう秋に入った地域はあるのかしら」 |
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「それは多分、あるんじゃない?」 |
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「それにしても暑いわね……」 |
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「だよねー暑いよねー」 |
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「本当に暑いですね」 |
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「お、なんだぁその目!」 |
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「暑いから近寄るなって言ってんのよ」 |
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「ストーブじゃねぇぇぇって言ってんだろ!!」 |
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「本当ですか?(じとー」 |
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「だから! これは変な力で出してる偽の炎なの! 攻撃の時のインパクトの瞬間だけ実体化させるの! だから普段は熱くないの!!」 |
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「へぇー」 |
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「ルナが心の底から疑ってるし」 |
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「珍しいわね」 |
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「ちょ、マジで疑ってんの? 触ってみなよ、熱くないから!」 |
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「いいです、分かりましたから」 |
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「いやまてまてまて、疑ってんだろ? 熱くないって!! カタリーナ、温度計、おんどけーーーい!」 |
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「温度計? 室温計なら休憩所にぶら下がってるけど」 |
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「よしちょっと待ってろ!(ダッシュ」 |
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「どうしてあんなに必死なのかしら?」 |
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「ストーブ疑惑を晴らしたいんじゃないの?」 |
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「でもやっぱりストーブだと思う」 |
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「ストーブじゃねぇぇって言ってんだろぉぉぉぉ!!」 |
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「はいはい」 |
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「ほら! 見ろ! 温度計当てても温度かわんないだろ!? 燃えないし、これで分かったよね!?」 |
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「そうですね」 |
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「まだ疑ってんの!?」 |
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「ルナ、暑くておかしくなってない?」 |
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「黒っぽい服着てるから暑いのよ」 |
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「あ──冷静に考えれば、それよね」 |
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「ほら! 私のせいじゃないし!」 |
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「ええ、そういうことにしておきます」 |
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「なんでー!?」 |
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「まぁ、冗談ですけどね」 |
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「え?」 |
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「暑いので、冗談の一つでもと思いまして」 |
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「お前……」 |
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「あ、あれ? 駄目でした? クリスさん、ストーブネタをふられると、妙に嬉しそうだったので」 |
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「ああ、それはあるわね」 |
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「そうね、実は嬉しいんでしょう?」 |
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「んなわけあるかー!」 |
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「嘘つけ〜」 |
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