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「毬栗だネ」 |
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「毬栗ですわ」 |
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「それを使うのじゃな?」 |
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「沢山ありますねぇ〜」 |
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「中の栗は既に抜いてありますわ」 |
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「それじゃあ毬ジャン」 |
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「イガイガですかぁ〜?」 |
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「イガイガじゃな」 |
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「あ、イガイガするって表現、ここから来てんのカナ」 |
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「かも知れませんわね」 |
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「んでは」 |
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「イガイガ攻撃しちゃいましょーか」 |
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「そうですわね(ゴゴゴゴゴゴゴ」 |
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「いかに秋元殿と言えど、無数の毬栗を喰らえば飛び起きるというものじゃ」 |
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「あのぉ〜、もう居ませんけどぉ〜?」 |
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「え? うわっ、本当だ!」 |
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「さっきまでそこで寝落ちしていたのにの」 |
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ッチ |
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「この毬どーすんの?」 |
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「車の中にでも放り込んでおきなさいな」 |
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「わかりましたぁ〜」 |
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「ふっふっふっ、殺られる前に逃げる! これこそ生き残る最善策よ」 |
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「……然様で」 |
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「毎度毎度攻撃されてちゃたまんないからな、被弾しないように避けるの大変なんだぞ」 |
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「……あの手この手できますから」 |
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「そうだ。まったく恐ろしい奴等だぜ。おっと、そろそろ出勤の時間だ」 |
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「……はい」 |
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「さぁ〜て、今日も車通勤を楽しんじゃうぜ、はははっ」 |
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