第104回「2040MBT乱入」
2009/01/19

ギャリギャリギャリギャリ
「あら、今度は見た事のない戦車が紛れ込んでる」
「何処の国のでしょうか?」
「ん〜、ありゃウチのだネ。2040MBT トール・ハンマーだよ。陸軍ではもっぱら、40式主力高速戦車40速戦(ヨンマルソクセン)って呼んでるけど」
「ふぅん……撃っていい?
「ま、いいんじゃないの? あたしってば基本的に、防護とか興味ないし」
「ほんとうに偵察一筋なんですねぇ」
「じゃあ遠慮なく行くわよ。たまにはマーベリックでも撃とうかしら、っと!(バシュ」
「──あ、無駄だよそれ」
「え?」
バシュッ──バラバラバババッババッバババドォン
「ほら、やられた。アクティヴモードでは微弱なレーダー波出してんのよ。んで、ミサイル感知したら散弾ばら撒いてぶっ壊すの。パッシヴモードでは赤外線及び電波逆探知のみネ。この装置は通信・妨害・ESM装置を兼用してるよ。
因みにリメイク前と仮リメイク後のイラストには描かれてないよ。いつちゃんとリメイクするのか知らないけどネ。て言うか最近、ガスタービンじゃなくてディーゼルでいいんじゃないかって思い始めてたりするようだよ。ツインチャージャーなんだからサ」
「むむぅ……ここは素直にアヴェンジャーね!(ズジャララララララララッ
カンカンカンズバッバスバスバスバスバスッズバンッ
「お、砲塔後部の弾薬庫をぶち抜いたようね。しかしま、上部が前方に向かって傾斜している形状だからか、上部装甲の前半はそこそこ弾いたようね」
「入射角の問題もあるけど、正面装甲とほぼ同じだからネ、そこは」
「あれ、ガトリング砲がこっちを向いてますよ?
「それは砲じゃなくて銃ネ。VGG7.62 7.62mmガトリング機関銃だけど……まだ生きてるのカナ」
ズジャァァァァァッン バシュッ バシュッ
「げぇ! ミサイルまで撃ってきた!」
「言い忘れてたけど、連装GGMランチャー連装SAMランチャーが2基、若しくは混合で付いてるからネ」
「それを!(バシバシっ) はやく!(ブボァッ) 言いなさいよ!!(ズジャラララララッ 」
バスバスバスバスバスズバンッ
「さすがリーネさん、7.62mm弾程度じゃびくともしないし、SAMをエンジンに受けても尚、動けるんですね」
「あー、ありゃ車体のほうの弾薬庫に被弾したネ。劣化ウラン弾なんか喰らったらひとたまりもないよ」
「もう、最悪。でもいいわ、やっぱりMBTなんて紙よ紙!」
「あんたがおかしいだけだって」

リーネ(A-10A)
渾名はガトリング・ボア。戦車を撃ち抜く事に快感を持っている。
リエナ(Su-37jkR)
元気でお調子者。偵察が大好き。
リル(SAAB35)
ちょっと心配性で気が弱く脆いが、体術が得意で実は強い。





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