第125回「 rァ 血が見たい   血は見たくない 」
2009/02/09

「ああ……血が見たい……血が見たい
「(頭大丈夫かぁ? こいつ)」
「…………献血にでも行けば……見られるよ……」
「何を馬鹿な事を、我が見たい血はそんな平穏な血ではない。
戦闘・闘争による、荒ぶる血だ」
「狂気だね☆」
「…………(こくこくっ」
「何を言うか、美しいではないか。流れ出る鮮血、吹き出る鮮血、酸化してどす黒くなった血すらも美しい。そうは思わないのか?」
「いやぁ〜さすがにそれは、なぁ?」
「…………ちょっと無理」
「むぅん……そうか」
「逆に苦手だって人も居るけど、そっちのほうが理解しやすいんじゃない?」
「…………(こくこくっ」
「人にとって大事な液体だからな、普段見えるものでもないし。それは我とて理解できるぞ。だがだからこそ、血が見たい
「どうしようもない程だな、お前って」
どうしようもない程猫被りな貴様に、言われたくはない」
「うるせぇよ」
「…………喧嘩しないで」
「ふん、セラが居ると調子が狂うな。まぁいいだろう」
「そういやセラって好戦的じゃないよな。ステルス爆撃機だからか?」
「…………さあ」

衛子(F-4J改)
戦って斬って血を見るのが好き。喧嘩上等らしい。
ミラ(MIRAGE 2000C)
幻影魔法を使う猫被りな魔女っ娘。地は男言葉。
セラフィナ(B-2)
アリスより無口な女の子。心優しく、魂魄と会話できる。





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