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「49よ、何故に我々には名前がないのだ?」 |
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「何故ってそれは、航空ガールじゃないからよ」 |
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「うぅぅむ。確かに、セラに取り憑いているだけだからな」 |
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「セラから変な力を貰って、ここに留まっているだけですものね」 |
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「常に微量ながら吸っているからな……セラには悪いが」 |
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「…………別に構わないよ……嫌じゃないから……」 |
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「そう? ありがとう」 |
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「とは言え、我らも省エネに勤めねばならないな。無駄に力を吸ってしまっては、セラが疲れるだけだ」 |
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「確かにそうね。何故かセラにちょっかい出す航空ガールは居ないけど、いざと言う時に変な力が使えないと、困るわ」 |
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「…………そう言えば……攻撃された事ない」 |
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「それについては自分が(スッ」 |
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「唐突だな」 |
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「セラさんは、何処に居るかよく分からないのであります」 |
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「セラったら、殆ど引き篭もってるから」 |
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「そう言えばそうだな」 |
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「…………特に欲求がないから」 |
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「うちの二人とはえらい違いでありますね」 |
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「…………必要な時だけ……呼んでくれればいいの……」 |
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「必要とあらば、爆撃を?」 |
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「…………(こくんっ」 |
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「なんだかんだ言っても、爆撃機の航空ガールだからな。やる事はやる」 |
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