第165回「名前などない 命名編」
2009/03/21

「という訳で、幾つか候補が出たよ」
「その中カラ選べバいいのネ」
「そういう事になりますが、気に入らなければ拒否しても構いません」
「イイエ、選ぶワ。折角ノ厚意ダモノ」
「(やっぱり、最初の頃とは違う……丸くなった、と言うよりは、協調性が強くなったというか)」
「皆に訊いて廻ったのじゃが、新たに提案するか、のちに既出のものに投票するかで選定したぞ。全員の意見が出たあと、もう一回りして投票を受け付けたから、ちと骨が折れたがのう」
「……最終的に、5つに絞りました。……フランチェスカセシリアグロリアーナジェニファーステラ。です」
「割とそれっぽいのが残ったわよね」
「みんな、しっかりと答えてくれたわ。HL、あなた、ちゃんと受け入れられているのよ」
「そウ……カシラ?」
「そうですわ。ね、ルナさん?」
「前にも言いましたけど、HLさんに対する私の見方は、結構変わってます。以前は無人機だからと、ちょっと避けてましたけど」
「ルナお姉さまはぁ、無人機が嫌いなんですかぁ〜?」
「好きではありませんね。特に蒼晶石搭載型は、憎悪が宿るし……でも、HLさんはそうではないみたい」
「憎悪……? よく分からナイけど、ワタシは既ニ死んでイルから、ブルーレインはモウ、あまり関係ナイのよ」
「あらま、気付いてたんだ」
「落としたのは大西洋側の連合機だろうネ。さ、選んでよ」
「そうネ…………ステラって響きガいいワ
「……ラテン語で星ですね」
「ふむ。ステラで良いのかの?」
「それデいいワ」
「いいとおもいますよぉ〜」
呼びやすいしね」
「んじゃ、今日からあんたは『ステラ』だよ。改めてよろしくね、ステラ♪」
「宜シク。……ステラ、ワタシはステラ。名前がワタシを象る……」

ステラ(FX-11)
無人機、ブルーレイン搭載のA型。自我があるようだ。最近名前がついた。
アリス(Su-37jk)
無口で無表情だが、まったく喋らない訳ではない。
リエナ(Su-37jkR)
元気でお調子者。偵察が大好き。
もみじ(JE-1)
丁寧な言葉遣いとは裏腹(?)に、策士。翼の姉妹達の中ではリーダー格。
ガーベラ(Su-37jkE)
翼の姉妹達から、姉のように慕われている。レオナを溺愛。
レオナ(Su-34jk)
おっとりとした女の子だが、攻撃になると性格が攻撃的に変わる。
ルナ(Su-37jk)
身体は小さいが、行動は積極的。
カタリーナ(Su-37jk)
強気で気さくでお気楽。それでいて世話好き・世話焼きときている娘。
(Su-37jk)
一途で尽くすタイプなお姉さん。いろいろ大変だったらしい。





第164回へ  第166回へ

戻る
トップ