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「という訳で、幾つか候補が出たよ」 |
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「その中カラ選べバいいのネ」 |
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「そういう事になりますが、気に入らなければ拒否しても構いません」 |
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「イイエ、選ぶワ。折角ノ厚意ダモノ」 |
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「(やっぱり、最初の頃とは違う……丸くなった、と言うよりは、協調性が強くなったというか)」 |
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「皆に訊いて廻ったのじゃが、新たに提案するか、のちに既出のものに投票するかで選定したぞ。全員の意見が出たあと、もう一回りして投票を受け付けたから、ちと骨が折れたがのう」 |
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「……最終的に、5つに絞りました。……フランチェスカ、セシリア、グロリアーナ、ジェニファー、ステラ。です」 |
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「割とそれっぽいのが残ったわよね」 |
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「みんな、しっかりと答えてくれたわ。HL、あなた、ちゃんと受け入れられているのよ」 |
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「そウ……カシラ?」 |
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「そうですわ。ね、ルナさん?」 |
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「前にも言いましたけど、HLさんに対する私の見方は、結構変わってます。以前は無人機だからと、ちょっと避けてましたけど」 |
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「ルナお姉さまはぁ、無人機が嫌いなんですかぁ〜?」 |
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「好きではありませんね。特に蒼晶石搭載型は、憎悪が宿るし……でも、HLさんはそうではないみたい」 |
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「憎悪……? よく分からナイけど、ワタシは既ニ死んでイルから、ブルーレインはモウ、あまり関係ナイのよ」 |
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「あらま、気付いてたんだ」 |
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「落としたのは大西洋側の連合機だろうネ。さ、選んでよ」 |
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「そうネ…………ステラって響きガいいワ」 |
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「……ラテン語で星ですね」 |
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「ふむ。ステラで良いのかの?」 |
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「それデいいワ」 |
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「いいとおもいますよぉ〜」 |
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「呼びやすいしね」 |
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「んじゃ、今日からあんたは『ステラ』だよ。改めてよろしくね、ステラ♪」 |
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「宜シク。……ステラ、ワタシはステラ。名前がワタシを象る……」 |
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