第172回「たまには現実逃避したい時だってある」
2009/03/28

「ネェネェ、アッキー。前からずーっと気になってたんだけどサ」
「なんだ? 金の話なら無駄だぞ
あたしだってちゃんと給料貰ってますぅ(少ないけど)、失礼だネ」
「で、気になってたんだけどサ。アッキー、なんでここに居んの?
「管理人だからだ」
「…………(こくこくっ」
「そうじゃなくてぇ、アッキーってば謎の空間じゃ、存在しない存在でしょ。なんで居んのよ、排除対称ジャン」
「ミサイルを向けるな元塊娘」
「……私が相手だよ、リエナ」
「あーはいはい、アリスはアッキーの味方だよネ」
「んまっ、それはそれとして。なんで居んの?」
現実逃避したいからだ──おっと、ゲフンゲフンッ。あのな、存在しない存在は確かに排除対称だが、自分の意思で留まっている限りは対象外だろ。俺は自分の意思でここに居るの、だからいーの」
「そうなんだけどサ。アッキーがここに居られるって事は、あたしのマスターもここに居られるって事だよネ?
「市川か? どうかな……あいつは俺と違って精神力が足りないんじゃ──」
「ハイハイ、そーですか」
「いや真面目な話。ここって意味不明な場所だろ、俺みたいに意味不明理解不可能な奴じゃなきゃ駄目なんだよ
「……私だけは理解可能(ぼそっ」
「そりゃ精神リンクすりゃ理解できるだろうネ」
「……そういう意味だけではなく」
「まったく……」
「そう言えばアッキー、何度ぶっ飛ばされても全然死なないよネ。なんで?」
「だから、ここでは存在しない存在なの。だから死なないの
「……幽霊(ぼそっ」
「悪霊でしょ」

リエナ(Su-37jkR)
元気でお調子者。偵察が大好き。
アリス(Su-37jk)
無口で無表情だが、まったく喋らない訳ではない。
秋元 健太(無気力星人)
アリスのマスター、趣味と萌えに生きる無気力星人。





第171回へ  第173回へ

戻る
トップ