|
「ネェネェ、アッキー。前からずーっと気になってたんだけどサ」 |
|
「なんだ? 金の話なら無駄だぞ」 |
|
「あたしだってちゃんと給料貰ってますぅ(少ないけど)、失礼だネ」 |
|
「で、気になってたんだけどサ。アッキー、なんでここに居んの?」 |
|
「管理人だからだ」 |
|
「…………(こくこくっ」 |
|
「そうじゃなくてぇ、アッキーってば謎の空間じゃ、存在しない存在でしょ。なんで居んのよ、排除対称ジャン」 |
|
「ミサイルを向けるな元塊娘」 |
|
「……私が相手だよ、リエナ」 |
|
「あーはいはい、アリスはアッキーの味方だよネ」 |
|
「んまっ、それはそれとして。なんで居んの?」 |
|
「現実逃避したいからだ──おっと、ゲフンゲフンッ。あのな、存在しない存在は確かに排除対称だが、自分の意思で留まっている限りは対象外だろ。俺は自分の意思でここに居るの、だからいーの」 |
|
「そうなんだけどサ。アッキーがここに居られるって事は、あたしのマスターもここに居られるって事だよネ?」 |
|
「市川か? どうかな……あいつは俺と違って精神力が足りないんじゃ──」 |
|
「ハイハイ、そーですか」 |
|
「いや真面目な話。ここって意味不明な場所だろ、俺みたいに意味不明で理解不可能な奴じゃなきゃ駄目なんだよ」 |
|
「……私だけは理解可能(ぼそっ」 |
|
「そりゃ精神リンクすりゃ理解できるだろうネ」 |
|
「……そういう意味だけではなく」 |
|
「まったく……」 |
|
「そう言えばアッキー、何度ぶっ飛ばされても全然死なないよネ。なんで?」 |
|
「だから、ここでは存在しない存在なの。だから死なないの」 |
|
「……幽霊(ぼそっ」 |
|
「悪霊でしょ」 |
|