第176回「嘘は何処まで許されますか?」
2009/04/01

「おやめなさい」
「やだやだ! 絶対行くんだ!」
「駄目だと言っているでしょう」
さみだれさざなみばっかりずるい! 私だって攻撃したいのに!!」
「攻撃には条件があるでしょうに」
「そんなん、しるかぁぁぁぁぁっ」
「余計に駄目です!」
「どうしました?」
「あ、もみじさん。いえ、うちの問題児がソマリアへ行くんだときかなくて」
「だっていい標的が居るじゃない!」
「駄目と言ったら駄目です! これ以上我侭言うのであれば、外の世界へ強制送還します!」
「……あのー」
「なんですかっ」
「まさかとは思いますが、今日は4月の1日……エイプリルフールでは?」
「…………あ」
「何よ」
「もしや」
「──気付くの遅いよ!」
「ああ、なんだ、そういう事でしたか。はは、きっちり騙されてしまいましたね。ごめんなさい」
「もぉ〜、しっかりしてよね(あぶねぇあぶねぇ
「エイプリルフールを満喫するのも良いのですが、程々にお願いしますね。では、失礼」
「はいは〜い。…………ふぅ」
「貸し、1ですわ」
「うぅ……本気だったの分かってたのね。今度おごるよ」

海袮(P-3C)
自衛隊のP-3C。潜水艦を沈めたくてしょうがないが、許可が下りない。
粉雪(E-767)
いつもほんわかしてるが、メガネをかけるとシャキッとする。
もみじ(JE-1)
丁寧な言葉遣いとは裏腹(?)に、策士。翼の姉妹達の中ではリーダー格。





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