第178回「横槍はそろそろ卒業だろ、な?」
2009/04/03

「伊理奈先輩、先輩はなんで左右で眼の色が違うんスか?」
「半分、F-16の血を引いているからです。馬鹿高い開発経費(約47億)を一機製造するたびに払わされ、機体価格の高騰を強要、いつでも何処でも横槍横槍……ああ、なんと傲慢な国でしょう、某米国は
「うわぁ、もしかして恨んでますか?」
かなり。私の話になると値段を引き合いに出されますが、その3分の1程が某米国搾り取られている訳です」
「語弊がありそうな──」
、何故に我々独自の技術を提供し、その上で3分の1以上に達する資金を支払わなければならなかったのか。横槍の数々……傲慢この上ない
「もしかして、ウチより嫌いっスか?」
アカなどどうでもよいのです、敵はすぐそこに居ます。同盟など知りません、私にとっては米国が敵です
「うわぁ(相当恨んでいるっスね」
「はいはいお邪魔するよっと。そんなにブリブリと邪念放たれたら、気になって仕方ないじゃないの」
「いいように翻弄され、いいように搾り取られた身です。恨み辛みはこの先永遠に続くでしょう
「米べったりが続く限りは、犠牲者は増える一方だろうネ。かと言って現状、米軍が居なくなると困るし」
「自衛隊を強化するっス」
「ん〜、昔は無理カナって思ってたけど、最近ちょびっと期待してんだよネ。着々とレベルも向上してるし、平べったいのも出てきたしネ」
テポ丼の落下に対し迎撃の姿勢も、評価できると思います。ソマリアもですね。遅すぎるとも言えますが、つい最近まで学生運動バブル平和神話だなどと、浮かれていた国ですから、飛躍とも言えるしょう」
戦争で人が死んでいる云々言っときながら、警官を殺しにかかる運動だネ。おいおい、自分達がやってる事はなんなのよって。つーかあれって共産主義に酔った結果でしょ、今じゃ考えられないよネ」
「北朝鮮が楽園だと言われていたらしいっスね」
「宗教じみてますね。まぁ、それは置いておいて。リエナさん、そちらの世界ではF-2は現役のようですが、開発経費の支払いは未だに行っているのですか?」
「ちょっとは払ってるよ、一応ライセンス取ってる訳だし。ちょっとだけどネ。ゼロみたいに、技術提供するなら免除するよって条件はないしネ。そこそこ作ったからそれなりに値段も下がったし、当時の技術なんて残ってない(F-16をベースにしたという経歴だけで、全部国産)から、それを理由にライセンス料の引き下げを迫ったらしいよ。F-2Mの時ネ。勿論、新技術なんかこれっぽっちも提供なし」
「立場的には、対等若しくはそれ以上ですか?」
「うん、同盟国の癖に(軍事)テロで困ってるのに助けてくんなかったからネ。こっちの世界ではアメリカは、平和国家を掲げちゃったから、手を出さなかったってのもあるけど。おかげでこっちは軍事力の拡大に次ぐ拡大、戦争とその事後処理(残党狩り)、いろいろ大変だった訳よ」
「体力が要りますね」
「要るネ。経済は海底資源や輸出で潤っている、って前提でやってるから。そうじゃないと、外機での日本の立場ってかなり小さいっしょ。まぁそれはそれで面白いかもネ」
「止まっているようですが?」
「ネタをここに出しているうちは大丈夫だと思うよ」

伊理奈(F-2A)
冷静な性格で、志乃と大の仲良し。アカは別にどうでもいいらしい。
テレンティア(M-4)
厚意で核爆弾をプレゼント。語尾に「っス」を付ける。
リエナ(Su-37jkR)
元気でお調子者。偵察が大好き。





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