|
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ! ついに! ついに私の出番が!! 祝・P-3Cジブチ派遣!! ソマリア海賊対策従事!」 |
|
「まぁ妥当だな。空からの監視は、広い範囲を視界内に納める意味ではもっとも強力だ」 |
|
「ああ……ついに我が家の問題児をソマリアへ向かわせる事になるとは……」 |
|
「司令、それでは語弊があります。問題児なのは海袮さんであって、P-3Cではありません」 |
|
「北はとりあえず、一日目はミサイル発射を見送ったようだけど、予告した4〜8日の期間は長い。誤探知はあったが──」 |
|
「北のアカどもなんかどうでもいいのよ。うふふ、うふふふふ! 着いて行っちゃおうかな〜♪」 |
|
「おや、海袮。派遣されるのはあなたじゃないのですか?」 |
|
「違うみたいだな」 |
|
「ああ、良かった」 |
|
「ちょっと! その言い方はないんじゃないの」 |
|
「攻撃される前に沈めそうですからね」 |
|
「只の漁船にも攻撃をしそうだ」 |
|
「海に居ればなんでもいいんでしょ?」 |
|
「流石の我も無差別にはできないな」 |
|
「え、ちょ、そういう認識!?」 |
|
「普段の行いが悪いからですよ。しかしこれで、民間船護衛と自己の保全が、より強固な物にできるでしょう」 |
|
「問題は携行SAMか」 |
|
「だからぁー、撃たれる前に沈めちゃえばいいんだって」 |
|
「駄目です」 |
|
「今回の派遣は、高く評価できるのでは?」 |
|
「そうですね、P-3Cの派遣は高く評価できると思います。自国の船くらい自国で守るのが当然ですから、今までそれをやってこなかった事自体が、おかしな事ではあったのですが」 |
|
「これで他国の船も助けられれば尚良いですね。見殺しになどしてしまったら、国際的な批判は必至でしょう」 |
|
「そのあたりは、いずれ改正せざるをえないだろうな」 |
|
「私が行って沈めればいいじゃん。姿消してさ、沈めればいいじゃん。はたから見れば勝手に沈んだように見えr──」 |
|
「だ・め・で・す!」 |
|
「ふしゅぅ……」 |
|