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「ねぇルナ、ちょっとこれ見て」 |
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「どうしたの?」 |
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「ほら、これよこれ。不発弾」 |
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「うわっ、なんでここに?」 |
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「あら、随分と古い物ね」 |
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「旧日本軍の爆弾かな?」 |
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「アメリカ軍のじゃないかしら」 |
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「それにしても……沢山あるね(汗」 |
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「何処から来たのかしら、存在しない存在──じゃないわねこれ。存在した存在だわ。という事は、既に破棄されたものね」 |
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「珍しいわね。爆発はしないだろうけど……ちょっと危ないなぁ」 |
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「お、あったぞ」 |
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「…………(こくこくっ」 |
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「あったわね」 |
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「あら、セラとその取り巻き。あったって何よ」 |
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「取り巻きではない。あったとは、その爆弾だ」 |
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「どういう事ですか?」 |
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「…………私の落し物……」 |
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「セラの鎌、ウェポントリガーは、空間を切り裂く事で、爆弾や巡航ミサイルを異空間から召喚するのだけれど、その異空間と召喚される兵器はセラの変な力で構成されているのよ」 |
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「だが、その爆弾のように、セラが異空間にしまいこんでコレクションしている物もあるのだ」 |
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「…………うっかり落としちゃったの」 |
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「コ、コレクションですか。さすが爆撃機」 |
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「うっかりでそんな物落とさないでよ、危ないから」 |
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「……ごめんなさい、今しまうから(ヒュパッ」 ←ウェポントリガーを振るうと、空間が裂け、紫色をした異空間が顔を覗かせる。柄の先端(の刃)を地面に突くと、不発弾が吸い込まれた。 |
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「因みにそのコレクション……どのくらいあるの?」 |
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「…………沢山」 |
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「古今問わず、様々な軍隊・その他の物が揃っているぞ。お手軽爆弾から核爆弾まで」 |
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「そうそう、テロリストの手作り爆弾とかね」 |
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「よ、よく集めたわね」 |
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「セラさん、恐るべし」 |
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