|
「クリスマス♪ クリスマスにゃ♪」 |
|
「気が早いよ」 |
|
「にゃ、そんな事ないにゃ。今から欲しい物考えておくにゃ」 |
|
「それはいいんだけど……」 |
|
「今年こそサンタを狩るぞーっ」 |
|
「ねぇ本当にやるの?」 |
|
「勿論、撃墜ヒゲマーク増やすんだ〜♪」 |
|
「あいつら止めないと、クリスマス終了のお知らせが届くよ?」 |
|
「にゃ、大丈夫にゃ。サンタさんは超高度オーバーテクノロジー的なステルス機能を備えているのにゃ。レーダーは当然、赤外線探知にも目視にも引っかからにゃいのにゃ」 |
|
「それってどんな生物なのよ、レーダーはともかく」 |
|
「悪魔だよ」 |
|
「え?」 |
|
「1年に1回だけ、幼い少女の部屋に忍び込んで、靴下に盗聴器付きのプレゼントをぶち込んでいく、悪魔だよ。盗聴器の電池が1年で切れるから、1年ごとにやってくるんだって」 |
|
「そんなわけないでしょ!」 |
|
「だってそうじゃん!」 |
|
「盗聴器はともかく、前半はそうだよね確かに」 |
|
「それじゃまるで変質者みたいな言い方じゃないの」 |
|
「煙突無い家はどうするにゃ?」 |
|
「音も立てずに窓ガラスの一部を割って、鍵あけて入ってくるんだよ」 |
|
「だからその言い方じゃ変質者じゃないの!」 |
|
「なんだか怖くなってきた、これはやっぱり撃墜しないといけない気がしてきたよ」 |
|
「でしょ?」 |
|
「やめなさいって。だいたいなんなのその変なサンタ像は」 |
|
「え、秋元おにぃちゃんが言ってたんだけど」 |
|
「またアイツか」 |
|
「アキの入れ知恵にゃ?」 |
|
「だから今年も撃墜するんだぁ〜♪」 |
|
「今年もって、去年は撃墜できたの?」 |
|
「うん、ほら(すっ」 ←写真を出した |
|
「…………どう見ても(サンタの格好をした)海袮なんだけど」 |
|
「え、違うよ、どう見てもサンタだよ」 |
|
「でも耳と尻尾が──」 |
|
「いいの! サンタなの!」 |
|