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「大掃除よー」 |
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「はい、司令殿」 |
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「年末大掃除、恒例ですね」 |
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「うむ」 |
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「ん……ふぅあ〜〜〜〜………………」 ←大あくび |
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「そこ、あくびしないのー」 |
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「大掃除? めんどくさっ(ぼそりっ」 |
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「やる気がない海袮ちゃんは、年越し蕎麦もお雑煮もお節もなしでいいのねー?」 |
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「ちょ、ソンナコトナイヨ! やる気がないのは美風じゃん!」 |
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「お前と一緒にするなよ、私はやる事はやる」 |
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「では何処からやりますか?」 |
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「んーと、格納庫?」 |
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「AWACSも余裕で入るような格納庫大掃除するとか、無理!」 |
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「じゃあ何処がいいのよぅ?」 |
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「え……う〜ん………………も、物置とか?」 ←なるべく狭くて楽なのを考えたつもり |
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「言ったな? 物置だな? ウチのはガレージ並みにでかいんだぞ?」 |
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「じゃあ海袮さんは物置で決定」 |
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「え?」 |
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「物置か……確か色々とよく分からん物が沢山あった気がするが」 |
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「あまり使わない物は、物置に押し込んであるからな」 |
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「石油ストーブの燃料、ポリタンクに入ったままだったろ」 |
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「あれ、どうするの? 何年もそのままだけど……もう使わないよね」 |
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「よし、海袮に消費させよう。機体化しろ、給油してやるから」 |
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「そんな劣化した灯油じゃ嫌だ!!」 |
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「粗悪燃料でもいいじゃない、海袮だし」 |
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「やだやだやだ! 純度の高いのじゃないと嫌だ!!」 |
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「はい、灯油の処理方法も決まった事だしー、ほかのみんなの担当も決めるわよー」 |
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「え、ちょ、マジ? そんな古いの嫌だ!」 |
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「じゃあ新油ならいいんですね?」 |
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「純度を上げて各種添加剤入れてくれないと嫌だ」 |
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「要約すると?」 |
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「JP-5規格くらいにしてから持って来い、と」 |
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「司令殿、海袮は要求を快諾しました」 |
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「ちょ」 |
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「はい、ではけってーい」 |
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「決まってないし!」 |
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