第1190回「ついに来たか!」
2012/01/10

10式戦車の量産1号車が配備されたな。10式だけに10日にって?」
「ああ、そういう」
「まさかね」


陸上自衛隊「10式戦車」入魂式=量産型1号車に機甲の魂を注入 1月10日

 陸上自衛隊の「10式」戦車の量産型1号車が静岡県小山町の教育部隊に配備され、車体に部隊マークを描き入れる「入魂式」が行われた。
 10式戦車は2010年に制式化された最新装備で、これまで試作車両で各種のテストが行われていた。量産型はテスト結果を踏まえて改良を加えており、試作車両とは異なる部分も多い。10式戦車は現用主力の90式戦車と同じ120ミリ砲を備えているが、軽量で高い機動性が特長。


*記事より転載


「複合装甲の進化で、90式より随分と軽く仕上がっているが、防御力は落ちてはいない」
「重量だけじゃ、戦車の防御力は語れないのよね」
「しかしこれで74式は姿を消していくのか……ちょっと寂しいな」
「用途廃棄になったら、標的として使用するのかしら?」
「さぁ?」
「標的に使うなら、一台撃たせて欲しいんだけど」
「お前はさんざん実戦でぶっ放してるだろ!」
「でもほら、たまには違うのも──」
「やめろっての」
「入魂式って、やっぱり気合が入るものかな?」
「そりゃ入るだろ、なんてたって入魂するんだからな」
「気の抜けた入魂式じゃ、入魂できないものね」
「今じゃ見慣れた形になったけど、試作車が出た当初は、SFチックな形だと言われたもんだ」
「確かにSFっぽいと言えばSFっぽいかな」
「いっそSFっぽい装備をつけよう」
「何? レールガンとか?」
「そうだ。車載して敵戦車を貫徹できるレベルの電力が確保できるのかとかそういうのは抜きで、あくまでSFで」
「じゃあレーザー迎撃タイプのアクティヴ防御装置
光学迷彩で視覚的に透明になるのはどうだ?」
「あとは?」
「主砲をレーザーにでもするか?」
「それじゃあまっすぐしか進まないじゃない」
「障害物を越えた攻撃や、地平線の向こうへの攻撃ができなくなりますね」
「ああ、レーザーはまっすぐ進むからなぁ」
「SF的にハッタリの効いた名前にすればいいんじゃない?」
「屈折レーザー砲」
「その名の通り、曲がるんだね?」
「曲がるよ」
「どうやって曲がっているの?」
「それは知らん」
「反射機を上空に飛ばす」
「それ以外は?」
「謎のフィールドで曲げる」
「フィールドの影響下なら曲げられるって事だな? なら逆に、敵も同じ事が出来るわけだ」
「そうね、曲げて回避とか出来るんじゃない? あと、そのフィールドに対する妨害フィールドを張るとか」
「まさにSFですね」
「そういうのが出るのは何百年後か……いや、もしかしたら1世紀以内に出てきたりな」
「技術がどう進歩するか、完璧な予測はできないからね」
「うん、そういうもんだよね」

志乃(F-1)
注射と粉薬とアカが大嫌いな、チビで生意気な女の子。チビって言うなぁ!
伊理奈(F-2A)
志乃と大の仲良しで、志乃を弄るのがとにかく好き。アカとか別にどうでもいいらしい。
リーネ(A-10A)
MBTは紙装甲! ガトリング・ボアことリーネが通る! ぺんぺん草すら逃さない!!





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