第1223回「だって紛らわしいじゃんかよぉ」
2012/02/12

浅漬けってあるだろ」
「うん、あるね」
「それがどうかした?」
「あれな、子供の頃な、朝に漬けるから朝漬けだと思ってたんだ」
「はぁ〜?」
「ちょ、それまさか」
「お、分かるか?」
「あさだあーさーだーよー、あさづけのもと♪」
「そうそれだ! そのCMソングのせいだ!!」
「なんで?」
「だってお前、朝にアサ漬け漬けてんだぞ。朝だ朝だよアサ漬けの素、こりゃぁ朝に漬けるから朝漬けなんだ!って思うだろ!?」
「…………幾つの時だ」
「いやぁ正確には覚えてないが、多分小学生の時だ」
「直感だね! 直感でそう感じたんだね!!」
「直感……」
「海袮、そのCMソング、全部言えるか?」
「朝だあーさーだーよー、浅漬けの素♪ 刻んで漬けて揉むだけで、すぐ食べられるっ」
「なんで知ってるんだよ」
「なんでって、なんでだろうね?」
「なんでだろうねってなんだよ」
「なんだろうね?」
「あのなぁ」
「知ってるから知ってるんだろ」
「知ってるから知ってるってなんだよ」
「なんだろうね?」
「なんだろうな?」
「お前ら──」
あ! いい事思いついた!!」
「あ〜、言わなくていいから
「なんで!?」
「どうせ下らない駄洒落とか──」
「朝だあーさーだーよー、浅漬けの素♪」
「言わなくていいって言っただろ!」
「刻んで捨てておくだけで、すぐ食べられるっ」
「待て」
「何?」
刻んで捨てておくだけですぐ食べられるわけがないだろう!」
「いーや、食べられるね。カラスとかが
「…………」
 どやぁ
ドヤ顔を……するなぁぁ!!」
「お前ら二人で突っ走るなよ、俺が目立たなくなるだろ」
「うるさい黙れ無気力星人!!」
 _| ̄|○

志乃(F-1)
注射と粉薬とアカが大嫌いな、チビで生意気な女の子。チビって言うなぁ!
海袮(P-3C)
撃沈したぁぁぁぁい! 油断するとすぐに駄洒落が飛び出す。駄犬とか言うな!
秋元 健太(無気力星人)
アリスのマスター、趣味と萌えに生きる無気力星人。





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