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「シルバーフィッシュっているじゃん?」 |
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「え、シルバーフィッシュっスか?」 |
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「シミだな。紙魚/衣魚と書いてシミと読む」 |
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「それそれ」 |
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「どんな奴っスか?」 |
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「保管してある段ボール箱を開けた時とか、なんか薄っぺらくて触覚がある小さい虫を見た事ないか?」 |
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「ああ! あるっスあるっス、あれがシルバーフィッシュっスか」 |
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「まぁ詳しくは検索してもらうとして。あれって最初見た時、いったいなんだ!?と思ったよ」 |
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「ウロコついてるんだよな、結構速いし」 |
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「ゴキほどの壁上り技術を持ってはいないらしく、滑らかな面だと登れないそうだが」 |
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「普通は野外に住んでいる。樹皮や朽木、落ち葉の下や蟻の巣なんかにも住んでいるそうだぜ。腐敗物を主食としているんだが……家屋に侵入している種類は、衣類や壁紙、本や箱なんかを食べやがるんだよな」 |
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「服に穴が!!ってヤツですね」 |
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「いや、それはまた別の虫だ。シルバーフィッシュは表面を舐めるように食害するから、穴は開かないそうだ」 |
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「糊のでんぷん質が好きらしいぞ。箱の接着面とかか? 因みに中尉は、なんで染み/滲みなんだ?と、勘違いしていた時期があったらしいぞ」 |
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「シミと聞いたらそれが出るよな」 |
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「どれくらい生きるっスか?」 |
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「調べたが、7〜8年らしいぞ」 |
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「い、意外と長生きッスね」 |
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「今日撃墜したアイツ、7年生き残ってた強敵なんだぜ……とか嫌だな」 |
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「本や衣類の食害だから、ある意味ゴキより被害は大きいかもしれない」 |
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「見た目はゴキのほうが圧倒的に不快だけどな」 |
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「どうすればいいっスか?」 |
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「とりあえず、防虫剤入れとけということだ」 |
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「あと除湿か。湿度が高いほうが好きらしいぞ」 |
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「押入れに本を保管したりすると、やられやすそうっスね。気をつけないと」 |
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