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「なぁ、俺ってすげぇことに気付いたんだが」 |
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「はぁ、すげぇことですか?」 |
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「そうだ」 |
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「下らない事だったらぶっ飛ばすわよ」 |
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「大丈夫だって!」 |
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「大丈夫そうではないんですが……」 |
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「絶対に大丈夫じゃないだろ」 |
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「大丈夫なの!」 |
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「なんでもいいからさっさと言いなさいよ」 |
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「いやぁ俺ってばすげぇ眠い時は歩きながらでも寝落ちするんだが、なんと椅子に座ってPC作業(絵)やってると全然眠くならないんだ!」 |
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「…………」 |
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「…………」 |
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「…………」 |
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「おいどうした?」 |
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「ほらだから大丈夫じゃないって言っただろ」 |
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「やはり大丈夫じゃありませんでしたねっ、中尉」 |
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「え、なんで? すげぇことだろ?」 |
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「何処がだよ」 |
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「歩いてても寝落ちする俺が、なんと眠くならない! これはすげぇ事なんだぞ?」 |
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「それは単に中尉にとってというだけで、私達にとってはまた違いますね」 |
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「つまり全然凄くない」 |
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「ぶっとばしていいのよね?」 |
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「まてまてまてまて! 同じPC作業でも、文章の打ち込みでは眠くなるんだぞ? なのに絵を描いてる時だけ眠くならないんだ! すげぇべ?」 |
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「ルナ、メリケンサック」 |
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「何それ」 |
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「メリケンサックってのはな、手にはめる打撃力強化の為の武器だ。メリケンサック、若しくはナックルダスターで検索しろ」 |
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「…………(検索中」 |
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「ルナ、早く」 |
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「そんなの持ってないよ」 |
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「知らないんだからそうだろうな」 |
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「じゃあ志乃、メリケンサック」 |
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「そんなもんもってないぞ刀あるし」 |
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「じゃあいいわ、素手でやるから」 |
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「はっはっはっ、俺の逃げは光より速いんだぜ?」 |
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「自慢になるのかそれは」 |
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「じゃあミサイルで(ばしゅっ」 |
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ひょいっ |
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「どうやって避けているんだそれは……」 |
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「永遠の謎です」 |
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「それよりさっきの話の続きだ。凄いだろ? な?」 |
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「全然凄くないしもう容量ないし」 |
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「え、マジかよ! これからこれがいかに凄いかを説くところなのに!!」 |
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「それはいいです、凄くないですから」 |
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「そうそう、凄くないし」 |
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