第1297回「 爆 弾 だ っ て こ れ ! 」
2012/04/26(木)

「で、ありまして、結局埋蔵金は見つからず」
「え〜! すっごく引っ張ったのに無かったっスか!?」
「あー、あれはなー。本当にあるのかどうかも判らないけど、あったらあったで面白いし、ついつい見ちゃうんだ」
「ちょっと!」
「何か?」
「何か?じゃないヨ! 爆弾早く取ってヨ! (カッチカッチカッチカッチカッチ)カチカチ言ってるんだヨ!
「ははは、冗談だ。じゃあやるか、仕方ないから
「悪魔かっ」
「ジェラせんぱーい、手順を読み上げて欲しいっス〜」
「はいはいそれでは。えーとまずは、見える範囲の上面2箇所、側面2箇所のビスを外し、蓋を開ける。光センサーはついていないので問題はない。但し、その際、黒い箱を機体から外さない事。外すと、即・爆発する」
「了解っス」
「そーっと、そーっとヨ? そーっとやってヨ?」
「はいはい大丈夫っス(ごんっ)──あ、ツノ当った
「そーっと頼むヨ!」
「大丈夫かぁ〜?」
だぁいじょうぶっス。外れたっスよ」
「外すと緑の線と黄色い線があるので、黄色い線を切る」
「はいっス──って、黄色と緑の線もあるんですけど?」
「おい、黄色・緑の線だって」
「おや、でも黄色を切れ書いてあるので、黄色でいいのでは?」
「だが黄色・緑の線だぞ、罠じゃないのか?」
「それも考えられますがまぁいいでしょう
「よくないヨ!!」
「それなら黄色・緑の線を切れと書く筈です、多分
「確証ないのカ!?」
まぁいいやさっさと切れよ」
「ハイっス(ぱちんっ」
「ひーっ……あ、大丈夫ネ?」
「えー、切ったら白い箱のビスを4つ外し、蓋を取る」
「ハイっス。……………………できたっス」
「そうしましたら赤い線と青い線があるので、青い線を切る」
「青い線っスね──え?
「どうした?」
「白い線と紫色の線しかないんですけど?」
「うそぉ!?」
「あー、でた、出たよ。結局それか」
「まぁそうなるでしょうね」
「ちょ、ちょっとなんとかしてヨ!」
「なんとかって……なんとも出来ないな。じゃあ、頑張れ!(スタスタスタ」
「ヒドイ!」
「ティアさん、本当にそれしかありませんか?」
「ハイっス」
「なら仕方ありませんね、とりあえず離れましょう。妹月さん、機体に入ったダメージは修復が遅いのですが、それでも分離していれば治りが早くなりますので、分離して離れませんか? 我々航空ガールは死にはしません。あ、まずはそうすれば良かったですね
「うぅうぅ……解ってるけど、なんだか嫌だヨー。でも仕方ないネ、分離っ」
「じゃあ離れていましょう」
「どうせ爆発するなら、私が切ってみるっス。確率は2分の1、行けるっス! かけて見るっス」
「どうせ爆発したら大ダメージで嬉しいとか思ってんだろ」
「いやん♪」
「変態かヨっ!」
「じゃあ切るっスから、離れていてくださいね」
「はい、どうぞ」
「えいっ(ぷちっ」

殲撃10型
(妹月)


 ぴかっ
「あ──」

殲撃10型
(妹月)


 ちゅどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん
「うわぁぁぁぁぁぁん」
「パラパラパラ……)うわ、大丈夫か?」
「パラパラパラ……)これは思ったより強力でしたね」
「ワタシの、ワタシの本体が! 真っ二つヨ!!」
「…………もっと」
「…………変態ネ」
「ま、あれだ、うん。変な力分けてやるからさ、な?」
「うぅ……謝謝シェイシェイ(ありがとう)」
「それにしても一体誰が爆弾を?」
「うーん、外の世界から何か特殊部隊的なものとかが、迷い込んだとか?」
「お前んトコあっちこっちに喧嘩売ってるから、あっちこっちから恨み買ってそうだからな」
「あぅ……とばっちりネ」

妹月(殲撃10型)
ちょくちょくと自衛隊機の防空識別圏に遊びに行くが、そのたびに追い返される。
志乃(F-1)
注射と粉薬とアカが大嫌いな、チビで生意気な女の子。チビって言うなぁ!
ジェラ(Su-27)
ぺったんこ、ナイチチ同盟は不滅です。プリシラとはおアツイ関係!?
テレンティア(M-4)
変態。とにかく変態。なんでこうなったんだろう?ってくらいの変態。





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