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「釘バットってあるだろ、釘バット」 |
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「それがどうかしたの?」 |
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「木製バットに釘打ち込むんだろ、あれ」 |
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「Wikiによると、まれに金属バットでもやるみたいだよ」 |
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「打ち込めるのか?」 |
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「ん〜、金属バットってそんなに装甲厚くないでしょ。叩き込めるんじゃないの?」 |
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「確かに、でかい釘ならやれそうだな。それか溶接だな、溶接」 |
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「完全にならず者だネ、ぶべらっとか、あべしっとか、ひでぶっとか言ってやられそう」 |
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「やられる側かよ」 |
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「ヒャッハーな連中は、秘孔を突かれちゃうからネ」 |
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「成る程、悪い事はできねぇって事だな」 |
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「そういうことだネ」 |
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「てめえらに今日を生きる資格はねぇ!!」 |
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「ってな風にやっつけられちゃうよ」 |
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「汚物は消毒だぁ〜!」 |
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「それ、ヒャッハーのほうの台詞でしょ。あんた秘孔を突かれちゃうよ」 |
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「おっとそいつはいけねー」 |
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「まぁ実際そんな世界になったら、一日を生きるのも大変だな」 |
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「そういう時は群れを成すんだ! これ自然界の鉄則」 |
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「数の暴力ネ」 |
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「だが武装レベルによっては簡単にひっくり返る」 |
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「そういう世界になったら、弾薬とかいずれは底をつくんじゃねーか?」 |
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「んー、ミサイルとかは微妙だけど、銃弾くらいは作れるんじゃないの? 職人が重宝されそう」 |
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「職人囲った集団が有利だな」 |
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「あと資源だよネ。水源とかもサ、絶対奪い合いになるよネ」 |
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「で、結局最後は国家が生まれるんだろ?」 |
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「そうなるだろうネ。群れの最終系が国家でしょ」 |
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「まぁ一度通ってる道だからな」 |
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「で、なんの話だっけ?」 |
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「釘バットだろ」 |
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「釘バットって、持って外出たら逮捕だろ?」 |
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「どう見ても殺傷目的だしネ」 |
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「野球やるんです☆ ……無理があるな」 |
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「野球やるんですは無理ありすぎだろ」 |
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「どー見ても野球用じゃないよネ」 |
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