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「とくしゅぶたいって、何がとくしゅなの?」 |
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「それはね──」 |
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「特殊能力を持っているんだよ!」 |
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「え、そうなの?」 |
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「ちがu──」 |
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「例えば! 透視が出来たり、数キロ先の物音も聞く事が出来たり、相手の心を読んだり出来る人間なんだよ!」 |
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「すごいすごい!」 |
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「そんなわけ──」 |
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「手を触れずに物を持ち上げる事も出来るんだぜー?」 |
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「じゃあじゃあ、火を出したりとか?」 |
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「余裕で出来る」 |
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「それじゃあそれじゃあ、テレポーテーションとか!」 |
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「基礎の基礎だな」 |
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「すごいすごいすごーい!」 |
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「いやだからそれうs──」 |
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「当然、空も飛べる」 |
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「スーパーマン!」 |
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「おう! 眼球に銃弾当っても無傷だぜぇ? むしろ銃弾のほうが潰れるんだぜぇ?」 |
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「とくしゅぶたいの人って、すごいんだね!」 |
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「こらー!」 |
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「なんだよ?」 |
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「コレットに嘘教えないでよね!」 |
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「ばっかやろ、子供には夢与えないとな!」 |
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「嘘っぱちじゃん! 現実に存在してる事なのに嘘っぱちじゃん!」 |
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「おーじゃあおめぇ、赤ちゃんは何処から来るのか、正直に教えられんのかぁー?」 |
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「うん」 |
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「う、うんってお前……」 |
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「そしてコレットの反応を楽しむ」 |
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「お前が一番駄目な奴だー!」 |
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