「あ、桃食べてる」
	「あ、海袮さん」
	「ちょうど今、呼ぼうと思ってたところよー」
	「早くしないと全部食べるぞ」
	「ちょ、ちょっと待ってよ！　食べる食べる！　美風と衛子は？」
	「お仕事中よー。二人の分はちゃんととってあるから、食べちゃっていいわよー」
	「やった！」
	「なんという品種でしたっけ？」
	「白鳳（はくほう）よー」
	「ああ、相撲の」
	「その白鳳じゃないわよー」
	「………………（とすっ、ぱくっ」
	「え？　じゃあ迫砲？」
	「言うと思った。それ文字じゃないと伝わらないだろ」
	「………………（とすっ、ぱくっ」
	「伝わるよ、発音違うでしょ」
	「白鳳──はくほう、迫砲──はくほう……ああ、まぁ違うかな」
	「………………（とすっ、ぱくっ」
	「そうそう、違うでしょ、だから伝わるよ」
	「伝わるのはその手の趣味の人間だけだろ」
	「………………（とすっ、ぱくっ」
	「そ、そんなことないよ！　迫撃砲くらい知ってるよ！！　多分」
	「いやそれきっと『何それ？』って顔されるぞ」
	「………………（とすっ、ぱくっ」
	「だったら説明すればいいじゃないかっ、熱く！！」
	「熱くぅ？　下手すりゃ引かれるんじゃないの？」
	「………………（とすっ、ぱくっ」
	「そ、それは──って！　何一人で食べてんの！！」
	「とすっ）食べる気がないようなので（ぱくっ」
	「食べるよ！？」
	「え？（とすっ）　そうですか？（ぱくっ」
	「当然食べるよ！？」
	「はいはい、まだいっぱいあるわよー。はい、どうぞ。これは『あかつき』、白鳳に比べてちょっと硬めの桃ねー」
	「うぉぉぉぉぉとられてなるものかぁぁ！」
	「食い意地がはっていますねぇ……（困った顔」
	「あんたのせいだしっ！」

	志乃（F-1） 注射と粉薬とアカが大嫌いな、チビで生意気な女の子。チビって言うなぁ！
	伊理奈（F-2A） 志乃と大の仲良しで、志乃を弄るのがとにかく好き。アカとか別にどうでもいいらしい。
	粉雪（E-767） 私的な自分と公的な自分を分けている。メガネをかけるとシャキッとして、公的な自分に。
	海袮（P-3C） 撃沈したぁぁぁぁい！　油断するとすぐに駄洒落が飛び出す。駄犬とか言うな！