第1402回「きんぴらがあるとご飯が進む!」
2012/08/09(木)

「粉雪ーっ、今日のご飯何ー?」
「きんぴらレンコンとー、焼き魚とー、ダシ巻き玉子よー」
「はやくはやく!! はやくはやく!! はやくはやくー!!」
「うるさい静かに待て、静かに」
「ふぅ、まったく駄犬ですね」
「駄犬って言うな!」
言われるような事してるからだろ」
「普段の行いが悪いからです」
「ソンナコトナイヨ」
「はいはい、出来たわよー」
「やった! いっただきまーっす!!
「…………相変わらず凄い勢いで食べるなぁ」
「もう少し味わったらどうです?」
「ちゃんと味わってるよ! 美味しい物をガッツリかき込むのがいいんだ」
「それにしたって早食いだろ、もうちょっとペース落とせ」
「無理無理、野生だから無理!」
「お前完全に飼い犬だろ」
「まったく……」
「まぁいいや、食べよう」
「そうだね」
 バクバクもぐもぐバクバクもぐもぐバクバクもぐもぐバクバクもぐもぐ
「ほんとよく食べるなぁ」
「だね」
 ぴたっ
「お? なんだ?」
「ふと思ったんだけど、きんぴらレンコンとか、きんぴらゴボウのきんぴらって、何?
「さぁ?」
金平きんぴらっていうのはねー、日本食のお惣菜の名称よー。材料を細切りにして、醤油と砂糖を使って甘辛く炒めたものを、金平って言うのよー」
「へぇ〜、名前の由来はなんなんですか?」
「金太郎として知られる坂田金時の息子、強力ごうりきの伝説がある金平から名付けられたらしいわねー。江戸時代では、ゴボウは精のつく食べ物と考えられていたそうよー」
「金平と言えばゴボウなんだね」
「まぁそうだな」
「あ、じゃあレンコンで良かったですね。これがもしゴボウだったら、海袮さんがますます手の付けられない困ったちゃん(強力)になってしまいますからね」
「ちょ、私いい子だしっ」
「そういうのはな、自分で言っても説得力がないぞ」

志乃(F-1)
注射と粉薬とアカが大嫌いな、チビで生意気な女の子。チビって言うなぁ!
伊理奈(F-2A)
志乃と大の仲良しで、志乃を弄るのがとにかく好き。アカとか別にどうでもいいらしい。
粉雪(E-767)
私的な自分と公的な自分を分けている。メガネをかけるとシャキッとして、公的な自分に。
海袮(P-3C)
撃沈したぁぁぁぁい! 油断するとすぐに駄洒落が飛び出す。駄犬とか言うな!





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