「あ！　志乃またいんげん残してる！！」
	「うるさい私には劇物なんだ！！」
	「たべろよぉ〜、たべてみろよぉ〜、志乃が思ってるほど不味くはないよ？」
	「身体が受け付けないから無理」
	「志乃、いんげんくらい食べろ」
	「嫌だ嫌だ！！」
	「まったく、好き嫌いの激しい奴だな」
	「志乃がちゃんと食べないから、このいんげんは妖怪になっちゃうよ？」
	「は？」
	「やっみにまーぎれていっきる　俺たちゃよーうかいいんげんなのさっ」
	「…………」
	「早くいんげんになりたい！」
	「もとからいんげんだろ！！」
	「妖怪いんげんがいんげんになりたいんだから、全然違うよ」
	「そうだなぁ、夜な夜な枕元に集まってくるかもしれないぞ？」
	「うわっ、こわっ」
	「そんなわけあるかぁ！」
	・ ・ ・
	「まったくアホらしい、何が妖怪いんげんだ。さぁて、そろそろ寝るかな…………うぅぅ……出ないだろうな？」
	・ ・ ・
	三時間後
	・ ・ ・
	「くー……くー……くー………………んんぅ……今何時だぁ〜？」
時計	カッチ・カッチ・カッチ・カッチ・カッチ・カッチ・カッチ・カッチ・カッチ
	「夜中の1時か……ちょっとトイレ──！？」　←枕元を見た
いんげん	ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
	「おおおおちつけ志乃！　落ち着け！！」
いんげん	ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
	「ないないないないない！！！　あるわけない！！」
いんげん	ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
	「…………（チラッ」
いんげん	ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
	「さ、さぁトイレに行こうかな！！」
いんげん	「食えよ」
	「！？」
いんげん	「いんげん食えよ」
	「あ……あ……」
いんげん	「いぃんげん食ぅえよぉぉ（超怖い声」
	「うわぁぁぁぁぁ」
	・ ・ ・
	「ガバッ）ぁぁぁ！？　……あ？　あれ？　………………（チラッ）…………ふぅ……夢か」
	「早くいんげんになりたい！」
	「うわっ！？　なんだ！？　いつから居た！？」
	「大声がしたから来てみたよ、その様子じゃ、どうせいんげんの夢見たんでしょ？」
	「お、お前があんな事言うから！」
	「食べれば解決するのに」
	「絶対嫌だ！！」

	志乃（F-1） 注射と粉薬とアカが大嫌いな、チビで生意気な女の子。チビって言うなぁ！
	美風（F-15J） マイペースでめんどくさがり、だいたい昼寝してる。稀に本気を出すと、とにかく強い。
	海袮（P-3C） 撃沈したぁぁぁぁい！　油断するとすぐに駄洒落が飛び出す。駄犬とか言うな！