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「空はなんで青いの?」 |
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「海が青いからだよ」 |
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「海はなんで青いの?」 |
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「空が青いからだよ」 |
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「じゃあ空はなんで青いの?」 |
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「海が青いからだよ」 |
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「それじゃあ海はなんで青いの?」 |
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「空が──」 |
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「ふぅー↓」 |
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「何そのため息!」 |
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「コレットさん、空が青いのは、太陽から来る光、大気中の分子や微粒子に当って散乱する光のうち、青のような波長の短い光が強く散乱されるからですよ」 |
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「どういうこと?」 |
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「太陽から出る光のうち、地球上の空では青い光が一番よく見えるという事です」 |
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「そうなんだ!」 |
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「因みに、地上から見ると空の色が白みがかっているのは、光の波長より大きい微粒子が、光の色、つまり波長に関係なく散乱させているので、白みがかった色になるそうです。地上はフィルターがかかっているとでも思えば良いと思います」 |
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「うん」 |
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「ですから、微粒子が少ない高高度になると、青がいっそう濃く見えるのです。これは、紫や藍の光が青よりも散乱されやすく、空の高いところで反射するからというのもあります」 |
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「それじゃあ、夕方になるとオレンジ色になるのはなんで?」 |
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「青よりも長い波長の光、赤や黄色は散乱しにくく、殆ど真っ直ぐ進みます。太陽がはっきりと見えるのは、その為です。
昼間は太陽が上から光を放っていますが、朝方や夕方は斜めから光を放つ事になります。よって、光が大気中を通る距離が長くなり、青い光が我々の目に到達する前に散乱されつくされると、やがて赤・黄色の光が散乱されていき、目に映るのは赤や黄色の光ばかりになる、という事です」 |
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「つまり?」 |
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「朝方や夕方になると、太陽と我々が居る場所との距離が長くなるので、我々の元へ到着し・散乱する光が赤や黄色になりやすい、というところでしょうか」 |
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「そうなんだ!」 |
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「尚、強く曇っていたり雨が降っていたりすると、オレンジ色の空は見る事ができません。光を反射・吸収しますからね」 |
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「海が青いのは?」 |
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「水は青い光を最も良く反射するからです。つまり元々青(青緑)色なのだそうなのですが、もの凄く薄い色なので、これが青く見えるには厚い層が必要です。深さが無いと、我々の目には青く見えません。
すぐそこでは青い海の水をコップにすくっても、青くはありませんよね? また、砂浜で波打ち際の海の水を見ると、深さが足りないので青くはありません。空の青が与える影響もあるそうですが、屋内でも水の青色は観察できます。よって水は本質的に青色だそうです」 |
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「そうなんだ!」 |
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「水色って言うしね」 |
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「空の色は大気による青い光の散乱、大気が無い月では空は宇宙そのもので黒い。海の色は水の色、とても深いので色が視認できる。こんなところでしょうか」 |
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「わかった!」 |
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