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「ふえぇぇぇん、こっちきましたぁ〜っ」 |
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「ほい、撃破っ(パシィィィン」 |
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「お見事ですわ」 |
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「んっとに多いネ、ジュリア(ゴキブリのコードネーム)」 |
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「まったくじゃな」 |
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「……季節的に」 |
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「うぅ……ところでぇ、なんでコードネームがジュリア(Giulia)なんですかぁ〜?」 |
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「コードネームだから分かりにくくってのもあるけど、料理長曰く、『可愛い名前付けりゃ少しはマシだろ』だって」 |
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「なんとはた迷惑な(全国のジュリアさんにとって」 |
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「しかし何故あれほど嫌われているのかの?」 |
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「見た目キモイから?」 |
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「どうして気持ちが悪いと思うのかしら?」 |
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「あの触覚がなんだか嫌ですぅ〜」 |
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「羽の重なり具合とか」 |
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「やたら素早いところかの」 |
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「……汚いというイメージ」 |
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「あいつら全身抗菌仕様なんだけどネ。ま、自分自身を守るだけであって、その抗菌膜の外側は、生息場所によっては汚いけどサ」 |
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「防御は完璧だから何処でも潜るからの」 |
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「恐ろしいですぅ〜」 |
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「界面活性剤入り洗剤で一撃ですわ」 |
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「窒息するんだってネ」 |
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「だがあと処理が面倒じゃな」 |
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「それはありますわね」 |
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「それは紛れもなく核兵器っス」 |
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「あいつら頭なくなっても、身体だけで生きていけるってネ。水分が残っている分だけ」 |
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「一撃必殺系の装備は、ジュリアにとっては核兵器だと」 |
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「そうっス、あれだけしぶといのを倒せるんですから核っス」 |
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「使用されてしまってはどうしようもないからの、起爆する前にどうにかしないと」 |
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「ジュリアが迎撃ミサイルとか撃って来たらぁ、凄く嫌ですぅ〜」 |
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「そりゃ嫌過ぎる」 |
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「……ミサイルは体内製造」 |
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「こわっ」 |
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