「ふあぁぁぁ……ああー、よく寝た。…………さてと」
	・ ・ ・
	「おはよう海袮、思いっきり寝てたな」
	「おはようございます」
	「おはよう。そして君達に言いたい事がある！！」
	「何？」
	「昨日は……昨日はあえて突っ込まなかったんだけど、やっぱ突っ込ませてもらうぞ！！」
	「だからなんなんだ？」
	「クリスマスツリーにするからって、私と粉雪の本体使っただろ？　機体化して、分離して、それ貸しただろ？」
	「ああ、借りたね」
	「海袮さんは食料調達係だったので、私たちが飾り付けしましたね。変な力で」
	「変な力でやるとすっごくはかどったなぁ〜」
	「なんで……」
	「ん？」
	「なんでデコトラなんだよ！？」
	「なんの事ですか？」
	「とぼけるなぁ！　『女一番星』とか『流星号』とかギンギラギンの看板つけたり！　なんかメッキパーツでギンギラギンだったり！　すげぇ突起とかでギンギラギンだったり！　電飾でギンギラギンだったり！！　あとなんか演歌流れてたんですけど！？　クリスマスだよね！？」
	「気のせいだろ？」
	「気のせいじゃないよ！　思いっきりこの目で見たよ！！」
	「どうやらお気に召さなかったご様子ですね」
	「いやデコトラ自体は別にいいんだよ！　嫌いじゃないし！　だけどクリスマスツリーって話だったでしょ！？」
	「何をバカな、デコトラだって立派なクリスマスツリーだ」
	「ツリーじゃねぇぇぇぇだろぉぉぉぉぉぉ！」
	「それを言ったら、P-3Cだってツリーじゃありませんし」
	「そうだぞ、ワガママはいかん」
	「ちょ、だって粉雪のほうは普通に飾り付けてあったじゃん！　なんで私だけ異色なの！？」
	「何か物足りなかったから」
	「E-767でやれよ！」
	「いえいえ、司令に対してそんな事」
	「まったくだ」
	「私はいいって言うのかよぅ！」
	「うん」
	「畜生！　グレてやる！！」
	「まぁまぁ、そんな事言わずに。ハイ、ステッキ型の飴あげますから」
	「……ちぇっ、しょうがないな（受け取った」
	「おい、思いっきり尻尾振ってるぞ」
	「食べ物で懐柔」
	「なんか言った？」
	「何も」

	志乃（F-1） 注射と粉薬とアカが大嫌いな、チビで生意気な女の子。チビって言うなぁ！
	伊理奈（F-2A） 志乃と大の仲良しで、志乃を弄るのがとにかく好き。アカとか別にどうでもいいらしい。
	海袮（P-3C） 撃沈したぁぁぁぁい！　油断するとすぐに駄洒落が飛び出す。駄犬とか言うな！