 |
「なぁ！ 聞いてくれ！！」 |
 |
「何よ、下らない事だったらぶっ飛ばすわよ」 |
|
「いや下らなくないと思うよ、きっと」 |
 |
「大丈夫カナぁ」 |
 |
「どんな話かしら？」 |
|
「いやぁ実はな、俺が使ってるパソコンのモニターがな、点かなくなったんだ！」 |
|
「じゃあどうやって更新したのよバカ！」 |
|
「まぁまぁ、慌てるな、話はこれからだ。モニターが死んだ訳じゃないんだ」 |
|
「寿命じゃないの？」 |
|
「違う。原因は、電源スイッチの接触不良だ！」 |
|
「なんだかマヌケな原因ね」 |
|
「でもその程度なら、直せるんじゃない？」 |
|
「だネ、直したんでしょ？」 |
|
「おう！ 最初は『また出費かよ……』って思ってたんだけど、ふと、そういや電源スイッチの接触悪かったなぁと思い出して、分解したのよ」 |
|
「それで直した、と」 |
|
「割とあっさり直った。いやぁ、もうね、これで直んなかったら面倒くさくて仕方ないよ！ まずサブPCで更新して、んでもって新しいモニター買って、壊れたの処分して……直ってよかった」 |
|
「でも、直らなかったら直らなかったで、ネタになったよネ。惜しかったネ！」 |
|
「だから出費したくないの！！」 |
|
「出費よりネタでしょ、ネタ」 |
|
「嫌だよ！」 |
|
「えー」 |
|
「えぇ〜」 |
|
「え、えー？」 |
|
「御巳子まで何言ってんの！？」 |
|
「やらなくちゃいけないような、雰囲気だったから」 |
|
「そんなわけあるか！ 俺が不幸になっちゃうでしょ！！」 |
|
「アッキーが不幸になった分、ほかの誰かが幸せになれるよきっと」 |
|
「そうか、それなら仕方なくねぇぇぇぇぇよ！！ 仕方なくないよ！？ 幸せ分けてあげられるほど余ってないよ！！」 |
|
「まぁ余ってはいなさそうね（キッパリ」 |
|
「なんかそう言われると、俺が幸薄いみたいじゃねぇか」 |
|
「まぁ普通なんじゃないの？ 幸は多くはないけど」 |
|
「泣くぞ！」 |
|
「でも、余ってはいないんでしょ？」 |
|
「うん、余ってない」 |
|
「余るように努力したら？」 |
|
「具体的にどうするんだよ」 |
|
「幸せって文字を毎日1000文字書く」 |
|
「なんの洗脳だ？」 |
|
