第1704回「蚊取り線香! 蚊取り線香をもってこい! あと対空砲!」
2013/06/07(金)


 ぷぅ〜ん

「…………(パシッ」

 ぷぅ〜ん

「…………(パシッ」

 ぷぅ〜ん

「…………(パシッ」

 ぷぅ〜ん

「…………(パシッ」
が五月蝿いネ」
「木製の癖に」
そっちの蚊じゃないから」
「それにしても、もう蚊が出てきたのか」
「いやぁ〜な季節だネ」
「まったくだ」
「蚊って文字を見るだけで……いやぁ〜な気分になるネ」
「虫に文、か」
「何故、虫に文なのだろう?」
「う〜ん、それはネ……」
「うん」
羽音がぶーんって聞こえるからだってサ」
「え……?」
「そのまんまか」
「まぁー漢字ってそんなもんだし」
「そうなのか?」
「うん」
「そうだな」
アレはなんだかコレって感じ、っていうのがすっごく多いよ」
「フィーリングなんだね」
「大事な事だ」
「──ほいっ(パシッ」
「お、上手い」
「まったくもう、血を吸いに来なきゃ放っておくのにネ」
「まぁ向こうも繁殖の為だからな、仕方ないと言えば仕方がないが、こちらとしてはハイそうですかとくれてやる義理もない」
「その通りです大尉」
「因みに雄の蚊は血を吸わないんだけど、問答無用で叩き落される運命」
「だって見分けがつかないじゃないか」
「そうだな……」
「血ぃ吸ってお腹パンパンの赤み帯びてる奴が雌だよ」
「手遅れじゃないか!」
「吸われたあとか」
「ま、防衛手段講じるしかないよネ」
「くぅ……やはりモスキート! 許せない!!
「そうだ! 木製の癖に!!」
「ハイハイ分かったから」
「その木製にいいようにやられたのは何処のドイツですか!?」
「何をー!」
「って、リズはいつの間に」

リエナ(Su-37jkR)
偵察が大好きなお調子者。元気の塊、略して元塊。妄想癖な一面もある。
イズベルガ(M-262 A-1b)
軍人気質。残りの戦友達に逢えるのはいつの日か? 時折遠くを見つめてる。
カルラ(Bf109F-1)
イズベルガの戦友。双方の隙間にて意識が散った状態だったが、セラが集めてつれて来た。
リズ(TYPHOON F.2)
圧縮こそ華麗、切り裂きなんて下品極まりない(らしい)。渾名はスレッジハンマー。





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