第1723回「でも本当に欲しいよね」
2013/06/26(水)

「あー、ガレージ欲しいなぁ」
(また始まった)
「……ガレージですか」
「そうだ!」
(んで次は、二脚リフトが欲しいって言うんだよネ)
「あと二脚リフト!」
「ほらネ」
「何が?」
「別にぃ」
「同志、今って結構安いんだな、二脚リフト」
「施工料含めても想像してたのより安いな」
「まぁリフトがなくとも大丈夫だけど、やっぱ欲しいよな」
「欲しいね!」
「ほかの設備は?」
「ブッシュ打ち替えとかに使える油圧プレスとか、チェーンブロックを掛ける為の鉄骨とか、エンジンクレーンとスタンドも欲しい、あ、溶接機は必須だな。それから──」
「分かった分かった」
「もう倉庫でいいや」
「はいー?」
「倉庫生活でいいや」
倉庫まんまでいいな」
「冷房用にエアコンは欲しいが、電気かなり喰いそうだな。暖房はストーブでいいだろ」
「おい、ストーブじゃねぇぞ?」
お前じゃねぇよ! 水周り設備と、部屋はプレハブで十分だな。プレハブにはエアコン必須」
「倉庫内にプレハブ設置だな」
「十分だ!」
「倉庫に住むのって法的にOKなの?」
「知らん」
「おいおい」
「分かった分かった、鉄筋コンクリートで箱作れば文句無いだろ?
「……成る程」
「箱って、箱?」
「箱」
「デザインは?」
「箱」
「おしゃれな感じは一切無いの?」
「箱」
「ガチで箱なのネ」
「箱」
「鉄筋コンクリート箱のワンルームでいいだろ」
「そうだ。個室はプレハブで!」
「それでいいのネ」
「あ、でも鉄筋コンクリートなら、二階建ての箱にしたいね。上は倉庫
「つぅうかアレだな、2×(ツーバイ)材で部屋作ればいいよな、DIYで。水周りとかの部屋はプレハブでいいな、業者にやってもらってさ」
「お、いいねぇ〜。鉄筋コンクリート箱を二個積み重ねて、下はガレージ、上は倉庫兼居住区。いいねぇ!」
「町の整備工場くらいの大きさ? それなりの広さは必要だよネ、土地のサ」
「まぁな」
「夢を語るのだけはタダだぜぇー?」

アリス(Su-37jk)
髪も白、服も白、とにかく白い無口・無表情。セラフィナよりは喋る。
リエナ(Su-37jkR)
偵察が大好きなお調子者。元気の塊、略して元塊。妄想癖な一面もある。
クリスティーナ(Tu-22M3)
割とネタに走る、都内某所に入り浸り!? (実用的な)筋肉フェチらしい。
秋元 健太(無気力星人)
アリスのマスター、趣味と萌えに生きる無気力星人。





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