第1917回「突撃砲という響きが実に素晴らしい」
2014/01/06(月)

 ギャリギャリギャリギャリ
「あ、V突(サントツ)
V号突撃砲か」
「いや車高低いな! ほんと」
「砲塔無いしネ」
 ギャリギャリギャリギャリ
「あれ、存在した存在、とかいう奴よね?」
「そうだよ、過去に存在した存在。ま、亡霊とかそんな類カナ」
「排除していいんだよね?(ガシャッ」
「そういうルールだからね」
「いやそれにしても、どうしてここに?」
「あー、多分、Web拍手にこんなお便りがあったからだと思うよ」

>スカーレットさん、M2重機関銃使っているなら地上撃ってもかなり戦果が出ますよ。(もっとも5インチロケットが使えるともっと威力が得られますが)

「なるほど、的が必要だもんな」
「5in.HVARか。私はロケット弾用のレールを装着していないから、出せないな」
「とりあえず、やっちゃいな」
「よし。何十年ぶりになるか、やってやろうじゃない」
「そうはさせるか!」
「出たわねメッサーシュミット!」
「ふむ、貴様がスカーレットか。会うのは今日が初めてだな」
「あ、Me262」
「A-1b型だ。私はイズベルガ」
「知っての通り、P-51Dのスカーレットよ。よろしく」
「ああ、よろしく」
「大尉! 我がドイツの突撃砲が!」
「うむ、護らねば」
「と、言うわけで、私が相手だスカーレット。最初に断っておくが、これは怨恨ではなくただの趣味だからね」
「成る程、味方地上部隊を狙う航空機を叩く、戦闘機としてのサガね。把握した、ここはそういう暗黙の了解で成り立つ空間か」
「あ、因みにあたし、上から監視するのが役割なんで。特に指令がなければ傍観するよ」
「ま、今日のところは見物かな」
「イズベルガはいいの?」
「そうだな。恨みはないとは言うが、互いに同一機種に落とされた身だろう? 私が介入するのもね。カルラ、お前が負けたら、この突撃砲達は蹂躙される。解ったな?」
「ヤー!」
「OK! ならば勝負!」
「負けないぞ!」
「……で、どっちが勝つと思う?」
「スカーレットはP-51Dだろ? カルラ、不利じゃね?」
「そうだな……」
「スカーレット落としたのって、どんなのだったんだろうネ?」
「ふむ。スカーレットを落としたというBf109、何型かは知らないし、パイロットも誰だかは判らないけど、かなりの腕前だったのだろう」
「少なくともカルラじゃないんだろ? D型を落とした記憶はないって言ってるらしいじゃん」
「その上、D型に落とされている」
「そうなんだ」
「そりゃカルラの奴、負けられないな」
「スピットファイアより1トン重いんだろ!?」
「何でそんな主脚の配置にしたの!? 翼に付けなさいよ!」
「翼が厚くなっちゃうだろ!! あと重くなる!」

リエナ(Su-37jkR)
偵察が大好きなお調子者。元気の塊、略して元塊。妄想癖な一面もある。
クリスティーナ(Tu-22M3)
割とネタに走る、都内某所に入り浸り!? (実用的な)筋肉フェチらしい。
スカーレット(P-51D)
勇猛果敢! ノルマンディ後に撃墜されたらしいが、時期は不明。
イズベルガ(M-262 A-1b)
軍人気質。残りの戦友達に逢えるのはいつの日か? 時折遠くを見つめてる。
カルラ(Bf109F-1)
イズベルガの戦友。双方の隙間にて意識が散った状態だったが、セラが集めてつれて来た。





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