第1920回「鬼に豆をぶつけるあの日の準備を今からしろと言う事か」
2014/01/09(木)

「さっきスーパー行ったらさぁ」
「うん」
「もう鬼の面売ってたよ」
節分か、気が早いなぁ〜」
「ねー?」
「ああ、節分か。鬼役の人に豆をぶつけまくればいいんでしょ?
「いやなんかそれちょっと語弊が……」
「まぁーウチの鬼役はティアだからな、喜ぶしいいんじゃね?」
「だけど喜んじゃったら鬼退治にならないじゃん」
「それもそうだなぁー」
「鬼の航空ガールは居ないのね?」
「居ないよ。何しろ該当する機体がないし」
「ゴブリンとか」
「ゴブリンはゴブリンであって、日本で言う鬼とは違うからな」
「そうそう、イメージ全然違うよ」
「ふぅん」
「…………あ!」
「お?」
「なんだ?」
「T-34ならどうだ!?」
「T-34ってお前、航空ガールじゃなくて、陸戦ガール? じゃないか? ん?」
「いいじゃんこの機会に。リーネ辺りが喜んで撃ちまくるでしょ」
「そりゃ目に浮かぶけどさ、なんでT-34──ああ、わかった
「?」
鬼戦車 T-34か」
「その通り!」
「何、それ? なんでT-34が鬼戦車? 確かにドイツ戦車兵とソ連戦車兵を鬼のように苦しめたけど」
「ああ、当時V号やW号が主力だったドイツ戦車兵は、T-34に思いっきり苦しめられたな。結果、ティーガーとか出てきちゃったけどな。そんでもってその居住性の悪さとか、クッソ重いギアチェンジとかで、ソ連戦車兵をも苦しめたな確かに」
「で、鬼戦車だけど」
「うん」
「単に映画のタイトルなだけ」
「え?」
「1965年公開のソ連製映画ЖАВОРНОКジァーヴァラナク(雲雀:ひばり)』日本語版タイトルだよ」
「雲雀でいいじゃないの」
「まぁ内容が内容だからねぇ〜」
「だよな」
「何が?」
「端的に言えば、T-34が暴走する話
「しかし『鬼戦車』といタイトルから素直に想像すると痛い目に遭うぞ」
「ド派手に戦闘する訳じゃなくて、逃走劇だよね」
「プロパガンダ映画だからな。ま、実話を元にしたらしいけど」
「ドイツの捕虜になったソ連兵が、鹵獲されたT-34に乗って大脱走! だね。構えて見ないで、T-34がいろいろぶっ壊すのを楽しむといいと思うよ」
「…………やっぱり雲雀でいいじゃな──」
「この響きがいいんだよ!! 鬼戦車!」
「だよな!」
「鬼役の話は何処行ったのよ」

海袮(P-3C)
撃沈したぁぁぁぁい! 油断するとすぐに駄洒落が飛び出す。駄犬とか言うな!
クリスティーナ(Tu-22M3)
割とネタに走る、都内某所に入り浸り!? (実用的な)筋肉フェチらしい。
スカーレット(P-51D)
勇猛果敢! ノルマンディ後に撃墜されたらしいが、時期は不明。





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