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「中尉の奴、やっと親知らずを抜きましたね」 |
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「そのようね」 |
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「顔見ました?」 |
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「左右のバランスが著しく崩壊していたわね」 |
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「半分だけおたふく風邪になったみたいだったな」 |
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「アハハッ、ぷくーって膨れてたよね!」 |
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「あれ、中身はなんなんだ?」 |
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「夢と希望?」 |
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「それはないだろ(笑」 |
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「ごっつい神経を抱え込んでいたって話ですから、まぁー1週間くらいは苦しむんじゃないですか?」 |
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「そうね、何しろ神経を掴んでいたという話だから。腫れる人は、抜歯後、2日目から3日目が一番腫れるそうよ」 |
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「神経掴んでても痺れは残らなかったんだろ? なら抜歯は大成功だな」 |
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「神経に近い・接触しているような親知らずだと、抜歯の際に神経を傷つけてしまい、舌や唇に麻痺が出る事があるそうね。それがないのだから、大成功と見ていいと思う。酷い出血もないようだし」 |
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「それにしてもあの顔! 左右非対称すぎて気になります」 |
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「当社比2倍とか言ってたよ! アハハッ」 |
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「だから私がバランスを取ってやろうかとっ(シュッ シュッ、シュピッ」 ←シャドーボクシングをした |
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「あら野蛮。それなら私がそぎ落としてあげるわ(ヒュッヒュッ、ッパ」 ←ラファール・カボションを出した |
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「おいおい、二人とも物騒だな。あたしが幻影魔法で治った気にさせてあげる☆」 ←治すとは言っていない |
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「それならもう片方も抜けばいいじゃん、今すぐに、アハハッ」 |
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「ふふふ……選択肢が四つもあるのですから、一つくらいお気に召すのがある筈なのですよ」 |
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「確実に私のが選ばれると思うわ」 |
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「いやいや、私のが一番現実的なのです」 |
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「現実的って言ったら、私のが一番だと思うよ?」 |
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「ばっか、ここはちゃぁんと治してやらないとさ。幻影だけど」 |
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「麻酔みたいなモンですか」 |
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