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「さて、もう6月も半ばですし……そろそろクリスさんの今年のあだ名を決めないと、いけませんね」 |
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「おーそうだな決めてなかったなふざけんな」 |
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「ふざけてないよ本気だよ」 |
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「そうです同志クリス、ふざけてなどいません」 |
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「まったくだぜ、これは必要な事なんだぞ？」 |
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「ウルトラ要らねぇぇぇぇぇよ！」 |
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「なんで？」 |
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「私には既に、超音速の炎尾っていう渾名があるの！」 |
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「超音速の塩ビ？」 |
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「っざっけんな！」 |
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「しかしなぁ、炎尾（えんび）だと燕尾（えんび）と被るからなぁ」 |
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「いいよそんな事どうでも」 |
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「さて、2009年はストーブ、2010年は瞬間湯沸かし器、2011年はガスコンロ、2012年は焼き石、2013年は100円ライターでしたが」 |
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「オイコラ進めんな」 |
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「同志クリスがMiG機だったら、MIG溶接機（ミグようせつき）を提案するところですが」 |
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「半自動溶接かよ」 |
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「ツポレフだからなぁ」 |
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「火力発電所なんてどうでしょう？」 |
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「いいんじゃない？ 尻尾燃えてるし」 |
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「有りだな」 |
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「発電所じゃないぞ私は！」 |
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「でも動力つき飛行機としては、発電はしてるでしょ」 |
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「そりゃ、Tu-22M3として稼動中は発電してるけど、今の私には必要ないの」 |
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「判った判った、じゃあ廃油ストーブなんてどうだ？」 |
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「イイネ！」 |
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「原点回帰ですね」 |
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「良いですね」 |
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「よくねぇよ！ 廃油！？」 |
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「薪のほうがいいのか？」 |
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「そういう問題じゃねぇえぇえぇだろぉぉ！」 |
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「ではどういう問題なのかと」 |
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「ストーブじゃねぇっつってんだろ！」 |
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「いや、ストーブだよな？」 |
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「うん、ストーブだよ？」 |
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「ストーブ以外の何者ですか？」 |
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「クリスティーナだよ！ Tu-22M3のクリスティーナだよ！」 |
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「つまりストーブ」 |
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「真理でありますね」 |
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「その通りだよ☆」 |
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「クソッ、全部吹き飛ばしてやる！」 |
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「あ、ちょっと同志──」 |
ドッゴォォォォォォォォォォォオン
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