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「んで、どうだったの? 今日も病院いったんでしょ?」 |
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「おう、もう通院しなくていいってさ。あとは傷口と硬くなっている部分が、自然に治るのを待てって」 |
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「それは良かったですわね」 |
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「しっかし長かったネ」 |
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「抜歯したのが5月14日じゃからの、1ヶ月以上か」 |
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「入院費もバカにならないですぅ〜」 |
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「ああ、それな。入院中に歯医者の院長先生がお見舞いに来た時、『歯科大は抜歯に問題なく(神経も無傷、顎の骨折などもなし)原因は不明、と言ってはいるけど、こちら側に薬の処方ミス(もう少し強い薬でなければならなかったかも知れない)があった可能性は否定できない』からって、入院と治療費を全額持つという話をしてくれたぞ。あと医療機関側の保険から、仕事を長期休んだ事に対する保障が出るんだってさ。俺はそういうのさっぱり考えてなかったけどな! わはは!」 |
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「そりゃ保険くらいかけてるよネ。かけてないほうがおかしいし」 |
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「当然ですわ」 |
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「保険をかけていない医者など、怖くてかかれぬぞ」 |
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「……万一は、どんな事にも起こるから」 |
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「ネ、なんかあった時にちゃんと対応してくれないんじゃ、責任ある仕事としてどうなのよってトコだよネ」 |
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「まぁぶっちゃけ、体質や仕事、生活習慣など俺側の問題もあると確信しているし、いろんな要素が重なってこうなったんだろうから、左下をぶち抜く時は万全の体制でのぞむぜ。とりあえず、これが完治してからな」 |
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「ふむ、早く復活できるようにの」 |
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「そうそう、さっさと復活しないとネ」 |
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「いまんとこ、外機を読み返している段階。大体は覚えているが、流石に細かい部分の記憶があいまいだからな」 |
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「1年半も、サボっていますものねっ」 |
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「うぐぐ……」 |
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「……がんばりましょう」 |
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「おう!」 |
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