|
「ネェネェ、 黄色い悲鳴 ってあるジャン。あれ、黄色じゃないとダメなの? 例えばサ、赤い悲鳴とかサ」 |
|
「あ、赤い悲鳴とな? なんだか断末魔のようじゃのう」 |
|
「死に際ですねぇ〜、怖いですぅ〜」 |
|
「そうカナ。んじゃ、青い悲鳴」 |
|
「それこそまさしく悲鳴じゃろうて」 |
|
「青ざめてますよねぇ〜」 |
|
「うむ、青ざめておるな」 |
|
「んま、青ってそんな感じだよネ。じゃあサじゃあサ、黒い悲鳴とかどうよ」 |
|
「罠の臭いがするぞ。助けに行ったら実は罠で、金品を巻き上げられたり」 |
|
「ありそうですねぇ〜、怖いですぅ〜」 |
|
「 白い悲鳴 つったらサ、中身なさそうだよネ。緑の悲鳴じゃよく解んないし。紫の悲鳴だとなんかえぐいよネ?」 |
|
「結局、黄色が一番だという事じゃろうて。女性の歓喜を表すにはのう」 |
|
「声にも色があると言いますぅ〜」 |
|
「声色とも言うのう。ちと違うか?」 |
|
「さあネ。んで、黄色い悲鳴ってのは具体的になんなのよ」 |
|
「『キャー』とか『ステキー』とかではないのかの」 |
|
「『キャー』とか『ステキー』の声色は、ガーベラには似合わないネ」 |
|
「余計なお世話じゃ」 |
|
「あいぃ〜。でもでもぉ、赤い悲鳴ってなんだかいいですねぇ〜」 |
|
「なんだかいいって──あ、メルカヴァ……(ちらりっ」 |
|
「んふふふふ……」 |
|
「あーっはっはっはっはっ、赤い悲鳴をあげなさぁい!」
ズジャララララララララララッ |
|
「あーらら……」 |
|
「決め台詞が出来たのう」 |
|
「そんなもんかネ。レオナが言うと洒落にならないよ」 |
|