第211回「台風一家って思ってた時期が、僕にもありました」
2009/05/06

台風一過って、台風一家だと思ってた人てぇ上げて」
「そんな人居ないわよー」
──すっ
「うわーいたー」
「うわーって、ちょっとだけそう思ってたってレベルだよっ」
「台風一家だとさぁ、1年を通してやってくる台風達が家族みたいで面白いじゃん。だから名前つけようよ、日本も。アメリカみたいに」
「台風1号・清美、台風2号・由梨絵
「いやそれってやっぱ違和感あるでしょ。艦艇に人名をつけないのと同じで、日本にはなじみがないから」
「本日フィリピン沖で発生した台風・清美は、3日後の朝には関東地方を直撃するでしょう。清美が関東地方を直撃……ぷぷっ
全国の清美さんに失礼よー」
「台風1号に清美ってつけたの、粉雪大佐じゃない」
「キジも鳴かずば撃たれまーい(ばしっ」
「きゃんっ」
「清見オレンジ」
「え? なんだって?」
「ググれば分かるよ」
「なんであなたはそんなに、日本に詳しいのかなー?」
「ふっふっふっ、そいつぁ秘密さぁ」
「こいつ、ちょくちょくと外の世界の日本に入り浸ってんだよ。ロシアの諜報員だね、今すぐ拘束しないとやばいよ!」
「ワタシ ニホンゴ ワカリマセーン」
「えー、諜報も何も駄々漏れじゃないのー」
「それ言ったら身も蓋もないよ、もうちょっとオブラートに包もうよ
「じゃあ、情報も何も滴り落ちてるわよー」
「うはぁっ、意味わかんなーい」
「いや、水道の蛇口から滴り落ちる水滴のように、今も刻一刻と情報が漏洩しているのではという、粉雪大佐なりの危機感が見え隠れするね! どうだい!?」
「適当に言ってみただけよー」
「ぎゃふんっ」

クリスティーナ(Tu-22M3)
割とネタに走る。後ろに立つ戦闘機は、容赦なく「炎尾」で一掃。
粉雪(E-767)
いつもほんわかしてるが、メガネをかけるとシャキッとする。
海袮(P-3C)
自衛隊のP-3C。潜水艦を沈めたくてしょうがないが、許可が下りない。





第210回へ  第212回へ

戻る
トップ