第220回「テーピング・消毒液・絆創膏は車載してます」
2009/05/15

「ふんっ……T-34か。戦闘翼を出すまでもない、刀で切り捨ててくれる──そぉうら!」
T-34 ギャリギャリギャリギャリズビィジイィィィィィィィジャァァァィィィィズシャッ
「ふんっ、他愛ない」
「へぇ。刀に変な力を集中させ、高周波ブレードみたいな効果を発揮させるのですね」
「みたいなではない、その物だ。大抵の物は切れるぞ。変な力を注ぐ事で完成する、振動刀・五月雨だ。因みに赤斬刀は本名ではない、渾名
「超音波メスや超音波溶接機、現実にもそういった物は存在するのですよ。で、粉雪が居ないと、割と自由にやっているのですね
「ん、まぁな。粉雪のアレは趣味だからな、それに付き合うのも趣味か。志乃と伊理奈は、粉雪寄りの趣味だ、交戦許可を求める。ただ、今のような場面を粉雪に見られると、説教されてしまうが……メガネをかけていなければ大丈夫だ
「あー、粉雪はメガネをかけてないと緩いですからねぇ──あ!」
「む!?」
T-34 ズバンッ
「ぐぅ──ぬかった! そぉぉうらぁぁ!!
T-34 ズビィジイィィィィィィィジャァァァィィィィズシャッ
「お見事」
「ふんっ、もう一匹いたとはな。我もまだまだ」
「いやぁ、自分で言うのもなんなのですが、私が話しかけたからじゃないのですか?」
「我は結果を状況のせいにしない」
「へぇ。ところで、怪我は大丈夫ですか?」
「なぁに、直撃はしていない。肉は削げたが……この程度すぐ治る。テーピングで十分だ」
「無茶苦茶ですね、せめて消毒はしないと」
「勿論するが(ドバドバ」
「うわぁ、大胆にかけますね。沁みそうなのです」
この程度は我慢だ。気合と根性、それこそ我よ。さぁて……これでよし」
「あ、ガーゼはあてるのですね」
「勿論だ。あとは適当に治る。航空ガールとは便利な存在だなまったく」
「変な力で治せば数秒なのです」
「それでは修行にならぬ」

衛子(F-4J改)
戦って斬って血を見るのが好き。喧嘩上等らしい。
リズ(TYPHOON F.2)
マリエルを「抜け駆け・裏切りの罪」で敵視。口は結構悪い。





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