|
「ん、なんだこれ。白い粉??」 |
|
「白い粉が入った袋が、大量に……」 |
|
「こ、これはもしかすると」 |
|
「もしや」 |
|
「こ、小麦粉だー!」 |
|
「って、いやいや、そうじゃないだろ! 普通そうじゃないだろ!」 |
|
「こういう場合は、間違いなく……」 |
|
「おや、麻薬だ」 |
|
「と、なるのが定石でしょう」 |
|
「いやいや、小麦粉か何かじゃないの?」 |
|
「君ね、どう見ても麻薬だろ」 |
|
「舐めてみれば?」 |
|
「嫌だよ。それにあのね、舐めたって判る訳ないよ」 |
|
「味を知っていたらそれこそ問題ですが」 |
|
「小麦粉の?」 |
|
「麻薬の」 |
|
「だよね」 |
|
「海袮に麻薬捜査犬の真似事は──無理か」 |
|
「無理無理、そういうのはシェパードなシンディにやらせてよ」 |
|
「海袮さんはどっちかって言うと、潜水艦に対する嫌がらせ専門ですから」 |
|
「何がどっちかって言うとなんだか解らないけど、これ、結局なんなの?」 |
|
「麻薬だろう?」 |
|
「小麦粉でしょ、こ・む・ぎ・こ」 |
|
「あー、もう面倒くさいな。燃やしてしまえ(ボワッ」 |
|
「燃やして大丈夫な物なのでしょうか?」 |
|
「…………一応、逃げておこうか?」 |
|
「賛成!(逃」 |
|