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「先輩、せんぱーい」 |
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「……あのねー」 |
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「はい?」 |
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「ボクのほうがどう見ても年下なのに、先輩とか言うのやめてくれないかなぁ」 |
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「あ、それ私も思ってた。レオナお姉ちゃんも、私達の事『お姉さま』って言うよね」 |
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「いやぁ〜、だって先輩ですし」 |
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「ボクの初飛行が1975、おねぇちゃんの初飛行が1953。明らかにおねぇちゃんのほうが先でしょ」 |
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「ねー?」 |
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「いやいや、先に航空ガールになったのは紛れもない事実っス。だから先輩っス〜♪」 |
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「う〜ん、そういうものかなぁ」 |
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「そうっス。レオナ先輩だって、そういう理由っスよきっと」 |
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「どうかなぁ」 |
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「何してるんですかぁ〜?」 |
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「あ、丁度いいところに。レオナおねぇちゃんってさ、ボク達の事『お姉さま』って言うよね、なんで?」 |
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「あいぃ〜、お姉さまはお姉さまですぅ〜」 |
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「こ、答えになってないよ〜」 |
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「ですからぁ、レオナより先に生まれているからですぅ〜。そういう理屈ではぁ、現実グループの方々はぁ、みぃんなお姉さまなんですよぉ〜」 |
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「なるほどねー。2053年(覚醒)のレオナおねぇちゃんに対し、現実グループは確実にそれより(初飛行が)早いからね」 |
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「ほら、ほら! そういう事っスー」 |
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「なんだか恥ずかしいね」 |
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「ちょっとね」 |
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「そうですかぁ?」 |
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「そうそう」 |
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「でもでもぉ、お姉さまですぅ〜」 |
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「せんぱ〜いっ」 |
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「あー、はいはい、もうそれでいいよ」 |
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「あはは、しょうがないよね」 |
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