第276回「日記をつけていると意外と面白い」
2009/07/10

「あ"〜……セミが鳴いてたぞ、セミが」
「え、何ゼミ?」
「ジージー言ってたから、アブラゼミだな」
「あの鳴き声が聞こえると、暑っ苦しいのよね」
「そうそう、なんでだろ」
夏だって実感するからじゃないのか? 夏は暑いものだって、経験している者なら分かるしな」
「夏の記憶が蘇るって?」
「そうそう──んん? 夏? 俺、去年は何やってたんだっけ」
「そういうときは日記でしょ、日記。折角毎日つけてんだから、チェックしてみればいいじゃない」
「ん、そうする」



「ふむ、去年は熱さにやられて赤エビがばったばったと落ちてたようだ。すぐに水槽を大型化し、水温の変化を和らげてやって解決している。あとだな、横須賀でやられたデモでイライラしてた
CVN関連のアレね」
「今となってはいい思い出(?)だな。だが、最近俺の考え方は変わってきていて、あえてハトとタカで表現するが、ハト派って言われるのが居ないと、国はファシズムに走ってしまうから、必要なんだなってね。一部を除くが」
「そりゃそうよ、タカといっても中立的右型から極右まで、ピンキリだもの。極右型が暴走すれば、ファシズムの台頭よ」
「問題なのは、極左・極右だと考える。どっちかに凝り固まっていると、何かと自分の都合の良い方向へ国を動かそうと躍起になるから、国民はたまったもんじゃない。まぁ、それに抵抗している人々も、それを実行しようとする人々から見れば、自分の都合の良い方向へ国を動かそうとしている者どもなんだけどな」
「中尉ってタカよね?」
「比較的そっち寄りだろうが、国防できればそれでいいと思っている。ハト的なタカなのか、タカ的なハトなのか、保守とも言うべきか、それは他人の主観だから俺が判断できるものではないか。少なくとも、国ががんじがらめの規制を行って国民を統制しようなどと、愚の骨頂だと思っているから、中立的タカ派とでも言っておこうか。思想に酔うのが嫌いなんだ。極左に多い、○○をなくせば●●はなくなるとか、極右に多い(?)、物事を意のままにしたいとか、そういう思想が嫌。
つまり極端な行動は大嫌いだから、極左・極右の敵になりうるタイプかな」
「まぁ、個人の考え方って流動的よね。物事を理解していくたびに変わっていく。変わらない人も、勿論居るけど、それが良い事なのか悪い事なのかは、客観的な視点からじゃないと分からない」
「外圧に弱い日本ってのは、払拭しないといけないけど」
「一番の問題だろ、『日本は何でも言う事聞く良い子ちゃん』とか思われてる節もあるんじゃないかな。ま、譲らんところは譲ってないけど。これは日本人自体の人間性か、NOと言えない日本人って、懐かしいフレーズもある」
Yesと言わせるアメリカ人って対義語を思いついたんだけど、どう?」
「どうって、どういう意味よ?」
「そのまんまよ、そのまんま」
「うぐぅ……と、ところでなんで話がずれてるの?」
「知らん」

カタリーナ(Su-37jk)
強気で気さくでお気楽。それでいて世話好き・世話焼きときている娘。
リーネ(A-10A)
渾名はガトリング・ボア。戦車を撃ち抜く事に快感を持っている。
秋元 健太(無気力星人)
アリスのマスター、趣味と萌えに生きる無気力星人。





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