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「今日、ふらりとスーパーに入ったんだけど、ウナギが強調されていたわね。丑の日が近いわ」 |
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「そうですね、今年は19日が丑の日だったかと」 |
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「ウナギ料理を出したら、マスターは喜んでくれるかしら? 彼、こういうの興味なさそうだし、気付いてくれないかも」 |
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「きっと喜んでくれますよ。気付いてくれなかったら、さり気無く教えてあげればいいのです」 |
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「そうね」 |
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「……うちの子達にも、食べさせてあげようかしら。なんだかんだで、頑張ってくれてはいるし」 |
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「それがいいと思うわ」 |
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「小骨が〜とか、言いそうな子が居ますけどね」 |
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「ずいっ)言いそう、ではなく、確実に言います、司令」 |
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「あら、居たの」 |
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「はい。志乃の事なら何でも知っています、確実に言いますよ」 |
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「まったく、仕様のない子ですね」 |
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「12歳っていう設定年齢だから?」 |
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「私も12歳ですが」 |
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「12歳というのは、見た目か精神年齢ですね。志乃の場合は両方12歳くらい」 |
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「正確な年齢なんかないものね、私達」 |
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「そもそも精神体ですから」 |
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「機体年齢で言ったら、凄い事になってしまうし」 |
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「実年齢で言うと凄い事になるのが、私達MCね」 |
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「実年齢とは、覚醒してからの経過時間ですか?」 |
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「そう。それで計算すると、私は約3歳、ルナは約0歳ね」 |
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「うぅん、やはり我々には年齢など意味を成さない事柄ですね」 |
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「いえ、設定上は意味があるかと。設定上は」 |
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「見た目は子供、頭脳は大人──」 |
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「はいそこまで」 |
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「見た目は子供、でも実年齢は300歳」 |
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「フィクションに年齢を問うのは無意味ね、実際問題として」 |
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