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「サンタクロースを撃ち落とせー!」 |
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「え、それも指示書に書いてあったの?」 |
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「うん、炙り出しだった」 |
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「え?(汗」 |
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「出かける前だね、クリスおねぇちゃんの尻尾で暖をとったとき、出てきたよ。なかなかサンタ見つからないし、気合入れるために、そろそろ言うタイミングかなって思って」 |
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「そ、そうなんだ」 |
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「うん」 |
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「炙り出しにする意味って、あったのかな?」 |
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「さぁ?」 |
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「ないよねきっと」 |
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「うん、ないと思うよ。そんな事よりサンタ狩りの続きだよ!」 |
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「えぇ〜、だってもう日付変わって……12月25日2時32分だよ〜。深夜も深夜だよ?」 |
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「深夜に子供の部屋に侵入して、得体の知れないプレゼント置いていくんでしょ? 撃墜しなきゃ!」 |
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「でも結局外の世界まで来ちゃったけど、やっぱり見つからないよ。煙突がある家の上空とか、わざわざ選んで探してるのに〜」 |
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「きっとそれは子供が住んでいない家なんだよ、もっと探せばサンタと遭遇するよ」 |
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「それって、サンタさんは子供がいる家が判るって事だよね」 |
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「うん、そうだよ、よく考えたら、子供が居るって判らなきゃ、プレゼント配れないもんね。つまり、子供センサーを搭載しているんだよ」 |
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「な、何それ(汗」 |
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「子供に反応するセンサーだよ、確実に子供を見つけられるんだ」 |
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「なんだか犯罪の臭いがする(汗」 |
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「ボクもそう思う! だから撃墜しないと!!」 |
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「あ、でも名簿を手に入れてるのかも?」 |
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「あー、日本でそんな流出事件あったね」 |
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「名簿業者から名簿を手に入れて、プレゼントを配るサンタ……なんかイヤっ」 |
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「うん、なんかイヤ」 |
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「やっぱり撃墜しよう!」 |
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「でしょ! でしょ!」 |
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「よーっし、あと30分だけがんばるぞー!」 |
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「30分だけなの!?」 |
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