第2347回「強行偵察か!」
2015/03/12(木)

「販売系の仕事してるとさぁ」
「うん」
ライバル店の偵察隊が来る時があるんだけどさぁ」
「そりゃ来るでしょうよ」
「そうそう、偵察は大事!」
「うん、情報収集はキチンとやっておかないと、対抗されるし対抗できないからな」
「……商売も戦争」
「テリトリーに殴り込みに行ったり返り討ちにしたり、他企業と同盟組んだりな(笑」
「大国同士の戦争の巻き添え喰うのは、中小国なのネ」
「そうなんだよな。横須賀も昔は大型店なんてそんなになかったのに、今では結構密集してるし、そのせいかシャッター街も加速しているな。俺が小中学生のころは、もうちょっと活気があったもんだが。いやま、大型スーパーで仕事しといてなんだけどさ」
「時代と言えばそうなんだろうけどネ」
「それで、偵察隊がなんだって?」
「うん。偵察隊、つまり同業者ってさ、雰囲気でわかるよね」
「……雰囲気ですか」
「雰囲気ネ、なるほどネ」
「例えば目の付け所とか、野菜や果物に対する触れ方とか、そういう一挙一動が雰囲気を作り出すんだよ」
「実際に買い物して帰るでもしないと、すぐにばれるよね、そういうのは」
「まぁ是が非でも隠そうとはしていないな。そうする必要もないし、こちらもあちらも、偵察隊が居るのは承知の上だしな」
「そりゃそうだ」
「そもそも『あの人あの店で見た事あるぞ』って事もあるわけだ。バイヤー同士なんて、市場で顔つき合わせてるから尚更だな」
「ま、今回の話を要約すると……」
「……うん」
「偵察機サイコー!」
「意義なーし!」
「お、おう(汗」

アリス(Su-37jk)
髪も白、服も白、とにかく白い無口・無表情。セラフィナよりは喋る。
リエナ(Su-37jkR)
偵察が大好きなお調子者。元気の塊、略して元塊。妄想癖な一面もある。
レン(SR-71A)
割とだいたいツンツンしてる。翼がでかくて邪魔なので、普段は縮めて動きやすく!
秋元 健太(無気力星人)
アリスのマスター、趣味と萌えに生きる無気力星人。





第2346回へ  第2348回へ

戻る
トップ